経営者の苦悩「前に進んでいない感」をどう乗り越えるか
- 新井 庸支

- 2025年12月4日
- 読了時間: 4分

前に進んでいないと感じる“あの瞬間”の乗り越え方**
経営をしていると、必ず“苦しい時期”があります。多くの経営者が、誰にも言えない不安を抱え、眠れぬ夜を過ごし、胃がきりきりするような思いをしています。
これは弱いからではありません。責任を背負い、未来をつくろうとしているからこそ避けて通れない時間です。
■ 一番つらい時間は「前に進んでいる実感がない」とき
業績、資金繰り、チーム、顧客対応──毎日やるべきことはあるのに、「前に進んでいる手応え」が感じられない。
さらに厄介なのは、この瞬間です。
解決の糸口が見えない
今やっていることは意味があるのか
いつまで続ければいいのか
この努力はどこにつながるのか
頭では「やらなきゃいけない」と分かっている。しかし心のどこかで、“出口の見えないトンネル” にいるような感覚が続く。
この時間こそ、多くの経営者が最も苦しくなる瞬間です。
■ 希望が見えた瞬間、人は力を取り戻す
私がこれまで全国360社以上の中小企業を支援してきて、確信していることがあります。
売上より先に、希望が経営者を動かす。
希望の“光”がほんの少しでも見えたとき──小さくても“種まき”ができたとき──経営者の表情は、驚くほど変わります。
新規事業で100件アポを断られた後の1件取れたアポ
自信を持って始めた新規事業がまったく売上が立たず、ようやく取れた数万円の最初の仕事
否定ばかりされた後、初めて前向きな評価をいただいた時
経営者として能力がないかもしれないと思っている時に、社員から「社長についていきます」と言われた一言
希望とは、結果ではなく、次の行動の、最初のエネルギーです。
■ 誰にでも訪れる「停滞期」の正体
どれだけ実績のある経営者でも、例外なく停滞の時期を経験します。
頑張っているのに成果が出ない
SNS、広告、営業の反応が薄い
チームの動きが噛み合わない
未来の輪郭がつかめない
そしてなにより、自分が正しい方向に進んでいるのか確信できない。
この“不確実さ”が、心を最も消耗させます。
しかし停滞期とは、実は「前に進んでいない」のではなく、未来がまだ“形になっていないだけ”の時間です。
当事者にはなかなか感じにくいのですが、水面下では、確実に積み上がっています。
■ 停滞期の乗り越え方①
「希望の素(もと)」を意図的に作る
希望は待つものではなく、作るものです。
まずは“小さな未来の仮説”を置くこと。
3ヶ月後、どんな状態をつくりたいのか
今ある強みをどこへ転用できるか
新しい一手を1つだけ試す
小さな実験を始めてみる
このレベルで十分です。仮説が生まれると、前に進む理由が整います。正解か不正解かではなく、前に進めることがまず重要なのです。
■ 停滞期の乗り越え方②
「意味があるかどうか」は、後になってしか分からない
経営の“意味”は、事前には誰にも分かりません。成功してから初めて、「あの時の努力が効いていた」と分かるものです。
だからこそ、停滞期の問いはこう変わります。
「意味があるかどうか」は今判断しなくて良い。今は“積む時期”なのかもしれない。
この視点が、心を軽くします。
■ 停滞期の乗り越え方③
第三者の視点で「種まき」を見える化する
走り続ける経営者は、自分の前進をいちばん見落としやすいものです。
伴走支援の場でよくあるのは、経営者本人が「全く進んでいない」と思っていても、第三者から見れば、
「いや、これは確実に芽が出ます」「方向性はむしろ良くなっています」
というケースです。
一言の“見える化”が、経営者にとって大きな光になります。光が見えれば、人は必ず前に進めます。
■ おわりに
希望は“結果”ではなく、“構造”の中にある
希望は成果が出てから湧くものではありません。
状況が悪いと、人は悲観しがちになりますが、それがいらないのです。
希望の素を意図的に作る
小さくてもアクションを大事にする
今は成功の道の途中であると認識する
そして
勝手にネガティブにならない
人と会う
信頼できる人に話す
一人で抱え込みそうになったら、仲間とやるようにする
状況を客観的に分析すれば、たとえ結果がまだ出ていなくても、希望は自然と湧いてきます。
そして──希望がある経営は、強い。
どんな小さな光でも良い。その光を見つけ、前へ進む力に変えていくこと。
徐々に小さな光は大きくなり、飛躍した後は、あなたにとって良い経験になっていることでしょう。
■ 信頼できる相談相手なら
苦しんでいる時、
勝手にネガティブにならない
人と会う
信頼できる人に話す
この要素も大切だということを書きました。実は経営者の多くにはメンターやコーチがいます。当社の「顧問」サービスも、上場企業の経営者から個人事業主までご利用いただいています。求めている内容と合うのか、また相性は合うのかなど、まずは無料相談で確認してみてください。小さな一歩になれば嬉しいです。


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