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“口先コンサル”に失敗しないために。中小企業がコンサルを選ぶ前に整理

はじめに


最近、SNSで

「高額なコンサルに依頼したが成果が出なかった」

「結局、自分でやり直したらうまくいった」

といった声を目にすることが増えました。


こうした話を聞くたびに思うのは、

コンサルの善し悪し以前に、

“判断の整理”が置き去りにされているケースが多いということです。


私自身、これまで多くの中小企業経営者と向き合ってきましたが、

話を聞くと「施策が悪かった」というよりも、

そもそも戦略が言語化されていなかったり、

判断が曖昧なまま走り出してしまったことで、

結果的に「失敗した」と感じているケースを数多く見てきました。



1. なぜ「コンサルに失敗した」と感じるのか


いわゆる“コンサルに失敗した”という話を丁寧に聞いていくと、

いくつか共通点があります。


  • コンセプトや資料は立派

  • 言葉も洗練されている

  • しかし、現場とズレている


そして何より多いのが、

「判断の前に、答えが来てしまっている」という状態です。


本来であれば、


  • どこに本当の課題があるのか

  • 何を優先すべきなのか

  • 今は何をやらないのか


こうした点を整理したうえで、

具体的な施策や打ち手を考えるべきです。


しかし現場では、

整理が不十分なまま

「このやり方が正解です」

「このコンセプトでいきましょう」

という“答え”が先に提示されてしまうことが少なくありません。


この状態で進むと、

途中で違和感が生まれても修正が難しくなり、

結果として「失敗した」という感情だけが残ってしまいます。



2. 「答えを出すコンサル」と「判断を整理するコンサル」の違い


ここで、少し視点を整理してみます。


答えを出すコンサル

  • 成功事例や型を持っている

  • 横展開が前提

  • スピード感はある

  • ただし、現場や経営者の状況とズレると機能しにくい


判断を整理するコンサル

  • まず状況を分解する

  • 選択肢を並べる

  • 優先順位をつける

  • 「やらないこと」を決める


どちらが正しい、という話ではありません。

ただ、中小企業の経営現場では、

後者が十分に行われないまま、前者に進んでしまうケースが非常に多い。


その結果、

立派だけれど使われない戦略や、

現場で回らない施策が生まれてしまいます。


ここで誤解してほしくないのは、

「判断を整理する=答えを出さない」という意味ではないという点です。



3. 成果が出ない=失敗ではないケース


もう一つ、大切な視点があります。それは、成果がすぐに数字で出ないこと=失敗、とは限らないという点です。


たとえば、


  • 無理な投資を事前に止められた

  • 合わない施策を早い段階で捨てられた

  • 社内での迷いが減り、判断が早くなった

  • 次に打つべき一手が明確になった


これらは外からは見えにくいものの、

経営にとっては非常に大きな価値です。


ただし、

こうした価値が最初から言語化・共有されていないと、

後から振り返ったときに

「結局、何も変わらなかった」

という印象だけが残ってしまいます。



4. コンサルを選ぶ前に確認すべき3つの質問


これからコンサルを検討する際には、次の3つをぜひ確認してみてください。


  1. 最初に“答え”を出してこないか

    → 状況を十分に聞く前に結論を語り始めていないか

  2. やらないことを一緒に決めてくれるか

    → 足す話ばかりで、削る話が出てくるか

  3. 判断の責任範囲が明確か

    → どこまでが整理で、どこからが決断・実行なのか


この3点が曖昧なままだと、

どんなに実績のあるコンサルでも、

ミスマッチが起きやすくなります。



5. 私が大切にしている関わり方


私が一貫して大切にしているのは、

スキルやノウハウを売る前に、戦略と判断を整理することです。


多くの現場では、

「何をやるか」以前に、


  • どこを目指すのか

  • 何を優先するのか

  • 今は何をやらないのか


といった戦略や判断が、

十分に言語化されないまま進んでしまっています。


私はまず、

経営者が一人で抱えがちな「迷い」を言葉と構造に分解し、

状況や選択肢を整理します。


そのうえで、

複数ある可能性の中から、

どの方向に進むのかを、

経営者と一緒に確定させるところまで関わります。


答えを最初から押し付けることはしません。

しかし、整理だけで終わることもしません。


派手な提案をすることは多くありませんが、

判断が曖昧なまま走り続ける状態は、放置しません。

戦略と判断を整理し、次に打つ一手を明確にする。

それが、私の基本的な関わり方です。



おわりに


コンサル選びで本当に大切なのは、

「すごそうな答えを持っているか」ではなく、

自分の判断を前に進めてくれるかどうかだと考えています。


もし今、


  • 何を優先すべきかわからない

  • 立ち止まるべきか、進むべきか迷っている

  • 答えではなく、まず整理をしてほしい


そう感じているのであれば、

一度、状況を棚卸しするところから始めてみてください。


株式会社ホワイトナイト

代表取締役 新井 庸支

経営者の迷いを構造に変え、判断を前に進める専門家。


▶︎ プロフィール https://www.whiteknight-jp.com/ceoprofile

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