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決めたはずなのに、また迷い始めた時(連載「中小企業経営者の判断の瞬間」⑥)

一度決めた判断。時間とともに迷いが


一度は決めたはずなのに、

数日後、あるいは数週間後に、

また迷い始めてしまう。


経営者であれば、

誰しも一度は経験がある感覚ではないでしょうか。


「自分はブレているのではないか」

「決断力が足りないのではないか」


そんなふうに、自分を責めてしまう方も少なくありません。

ですが、この迷いは、判断力の問題であることはほとんどありません。



結論が間違っているとは限らない


決めたあとに迷いが出ると、

多くの人はまず「結論」を疑います。


しかし実際には、

結論そのものが間違っているケースは、

それほど多くありません。


多くの場合、

結論ではなく、

その判断を支えていた前提が動いている。


ここを切り分けずに考え続けると、

判断はいつまでも落ち着きません。



「また迷う」の正体


判断をした当時と比べて、


  • 環境が少し変わった

  • 人の状況が動いた

  • 想定していなかった情報が入ってきた


こうした変化があると、

同じ結論でも、

感じ方が変わるのは自然なことです。


それにもかかわらず、

「一度決めたのだから」

「迷うのは良くない」

そう思って無理に押し切ろうとすると、

かえって判断は重くなります。



私なら、こう整理します


私は、

「決めたはずなのに、また迷い始めた」

という相談を受けたとき、

すぐに結論の是非は見ません。


まず確認するのは、

その判断をしたときの前提が、

今も本当に同じかどうかです。


例えば、

次の点を一つずつ見ていきます。


  • 当初決めた目的から、いつの間にかずれていないか

  • 想定していた数字は変わっていないか

  • 関係者の状況は動いていないか

  • 「この条件ならやる」と決めた条件は守られているか


ここで重要なのは、

正解を出すことではありません。


前提がどこで、

どの程度ずれているのかを整理すること。


それだけで、

迷いの正体はかなりはっきりします。



迷いは「ブレ」ではない


もし前提が変わっているのであれば、

迷いが出るのは当然です。


それは、

意志が弱いからでも、

判断力が足りないからでもありません。


判断を更新しようとしている状態

とも言えます。


逆に言えば、

前提が変わっているのに迷いが出ない方が、

よほど危うい。



見直すべきは、結論ではなく前提


迷ったときにやるべきことは、

もう一度、結論を出し直すことではありません。


  • 何を目的としていたのか

  • どんな条件のもとで決めたのか

  • 何が変わり、何が変わっていないのか


これらを、

判断できる形に整理し直すことです。


前提が整理されれば、

結論は自然と落ち着く場所に戻ってきます。


判断が揺れること自体は、

悪いことではありません。


問題なのは、その揺れを放置したまま、

判断を止め続けてしまうことです。


結論ではなく前提を見る。


それだけで、見える景色は大きく変わります。

 


判断に迷う場面は、

一人で考え続けるほど、

かえって複雑になります。


もし、

理由は揃っているのに決められない、

そんな状態が続いているなら、

一度、

判断そのものを整理する時間を

持ってもいいかもしれません。


▶︎ 初回の整理セッション(はじめての方)


※この記事は、

中小企業の経営判断を支援する

株式会社ホワイトナイト 代表・新井 庸支が、

実際の相談現場で感じた「判断の瞬間」をもとに執筆しています。


新井 庸支

株式会社ホワイトナイト 代表取締役

中小企業の経営判断を支援するコンサルタント。


戦略立案や施策提案そのものよりも、

経営者の判断が止まっている論点を整理し、

「何を決める話なのか」を

明確にする支援を行っている。


これまで、

地域企業・中小企業を中心に

経営・マーケティング・新規事業・組織づくりなど、

多様な相談に伴走。


答えを押し付けるのではなく、

経営者自身が納得して

決断できる状態をつくることを重視し、

「迷いを構造に変える」関わり方を続けている。


現在は、

判断が止まっている状態を言葉にするための、

初回の整理セッション(オンライン/60分)を中心に関わっている。


▶︎ プロフィール詳細https://www.whiteknight-jp.com/ceoprofile

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