リブランディングを考えた中小企業に、私が「それはやめた方が良い」と断言した理由(連載「中小企業経営者の判断の瞬間」⑨)
- 新井 庸支

- 1月30日
- 読了時間: 4分
更新日:2月1日
変えたい、けれど守らなければならない
地方を歩けば、切実な声が聞こえてきます。
人手不足、少子高齢化、そして避けては通れない「事業承継」の悩み。
全国300社以上の中小企業を支援する中で、
私がよく耳にするのは、
先代からバトンを引き継いだ2代目、3代目経営者の皆さんの葛藤です。
「先代の教えを守らなければならない」という重圧。
「今の時代に合わせて変えなければ、生き残れない」という焦り。
そして、「自分自身の代で成功を収め、社内外に認められたい」という純粋な向上心。
そんな思いが重なったとき、
多くの経営者が
「ブランディング」「リブランディング」という選択肢を考え始めます。
その「一手」が、資産を壊していないか
「ロゴを変えたい」
「商品パッケージを一新したい」
「今の時代に合わせた新商品を開発したい」
その相談を受けたとき、
私は事業承継アドバイザーとしての知見、
そしてコンサルタントとしての経験から、
あえてこうお伝えすることがあります。
「それは、やめた方が良いです」
せっかくの熱意に水を差すつもりはありません。
しかし、50年、100年と積み上げてきた企業のイメージは、
目に見えない巨大な「資産」です。
それを冷静に整理せず、
安易に表面だけを「今風」に変えてしまうことは、
かえってマイナスを生み、
企業の根幹を揺るがしかねないからです。
「やり方は、そうではない」
私がそうお伝えするのは、
経営者の思いを否定するためではなく、
その思いを「正しい成果」に繋げるためです。
経営者の思いと、客観的な事実の「折り合い」
私が最初に行うのは、
経営者の熱い思いをじっくりと聞きつつ、
一方で企業の現状を冷徹なまでに
客観的に整理することです。
これまで積み重ねてきた資産の本当の価値はどこにあるのか?
目指すべき企業のあり方と、現状の組織体制に乖離はないか?
この両者の「折り合い」をどこにつけるか。
その判断こそが、リブランディングを成功させる鍵となります。
「あの時、止めてもらって良かったです」
後になってそう言っていただける瞬間、
企業は確実に、以前よりも明るい状況へと歩み出しています。
売上が伸びるという数字の結果はもちろん、
組織全体に「進むべき道が見えた」という活気が生まれるのです。
判断の瞬間に、確信を
変えることは、勇気がいることです。
しかし、「変えないこと」を選ぶ、
あるいは「変え方を変える」という判断には、
それ以上の洞察が必要です。
あなたが今、岐路に立って悩んでいるのなら。
その思いを、一度私にぶつけてみませんか。
積み上げてきた資産を最大化し、
次の50年、100年へ繋げるための「最適な一手」を、
共に探していきましょう。
▶︎ 初回の整理セッション
経営・マーケティング判断のための「整理と設計」(オンライン/60分)
※このセッションは、答えを出す場ではありません。
判断を、もう一度整理し直すための時間です。
※この記事は、中小企業の経営判断を支援する
株式会社ホワイトナイト 代表・新井 庸支が、
実際の相談現場で感じた「判断の瞬間」をもとに執筆しています。

新井 庸支
株式会社ホワイトナイト 代表取締役
中小企業の経営判断を支援するコンサルタント。
戦略立案や施策提案そのものよりも、
経営者の判断が止まっている論点を整理し、
「何を決める話なのか」を
明確にする支援を行っている。
これまで、
地域企業・中小企業を中心に
経営・マーケティング・新規事業・組織づくりなど、
多様な相談に伴走。
答えを押し付けるのではなく、
経営者自身が納得して
決断できる状態をつくることを重視し、
「迷いを構造に変える」関わり方を続けている。
現在は、
判断が止まっている状態を言葉にするための、
経営・マーケティング判断のための「整理と設計」(オンライン/60分)
を中心に関わっている。
▶︎ プロフィール詳細https://www.whiteknight-jp.com/ceoprofile

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