売上は伸びているのに苦しい。中小企業がぶつかる「30人の壁」「100人の壁」とは
- 新井 庸支

- 6 日前
- 読了時間: 4分
売上は伸びている。社員も増えている。
それなのに、なぜか経営はラクにならない。
むしろ、会社が大きくなるほど悩みが増えている。
そのような状態に心当たりはないでしょうか。
これは珍しいことではありません。
多くの中小企業が、成長の途中で共通した壁にぶつかります。
それが、
30人の壁100人の壁
といった、組織拡大のタイミングで起きる経営課題です。
売上が伸びても、経営がラクになるとは限らない
創業期や少人数の会社では、社長が現場を見ながら判断し、直接指示を出すことで会社は回ります。スピードも出ます。
しかし、人が増えてくると同じやり方では回らなくなります。
ここで必要になるのは、売上を伸ばす力ではなく、組織を動かす力です。
まず訪れる「30人の壁」
30人前後になると、社長一人ですべてを見ることが難しくなります。
例えば、
・重要な判断が社長に集中する
・任せたいが任せきれない
・現場責任者が育ちきらない
・社員間の温度差が出てくる
・社長だけが忙しくなる
こうした状態が起こりやすくなります。
売上は伸びていても、社長の負担は増え続けます。
次に訪れる「100人の壁」
さらに成長し、100人規模になると、課題はもう一段変わります。
例えば、
・部署間の連携が弱くなる
・管理職の力量差が目立つ
・採用しても定着しにくい
・理念や方針が浸透しない
・社長の考えが現場まで届かない
・創業時からの社員と中途採用社員の冷たい溝
ここでは、個人の頑張りではなく、仕組みの弱さが表面化します。
本当に怖いのは「見えにくいこと」
この種の問題は、売上が落ちるまで気づきにくいことがあります。
日々忙しく、数字も動いているため、
「まだ大丈夫」「そのうち整えよう」
と後回しになりやすいのです。
しかし放置すると、
・幹部候補の離職
・現場の疲弊
・クレーム増加
・社長しか分からない仕事の増大
といった形で一気に表面化します。
中小企業がやるべきこと
大切なのは、問題が大きくなってから対応することではありません。
今、自社がどの成長段階にいて、何を先に整えるべきかを見極めることです。
例えば、
30人規模なら→ 任せる設計、責任者育成、社長業への移行
100人規模なら→ 組織設計、管理職強化、仕組み化、理念浸透
同じ悩みに見えても、打ち手はまったく変わります。
売上成長と経営進化はセットです
売上を伸ばすことと、経営をラクにすることは別です。
ここを混同すると、売上は伸びても経営は苦しくなります。
中小企業経営で重要なのは、
会社の成長に合わせて、経営のやり方も変えていくことです。
もし今、この状態なら要注意です
・売上はあるのに、なぜか苦しい
・社員が増えたのに自分がラクにならない
・採用しても定着しない
・幹部が育たない
・次に何を整えるべきか分からない
この状態なら、社長の努力不足ではなく、会社のステージが変わったサインかもしれません。
当社の経営セッションについて
当社では、中小企業経営者向けに、売上規模・組織規模に応じた課題を整理し、次の一手を明確にする単発セッションを行っています。
・30人の壁を超えたい
・100人規模への準備をしたい
・社長依存から抜け出したい
・組織成長に合わせて経営を変えたい
そのような方は、ぜひ一度ご相談ください。売上だけでなく、経営そのものを前に進める視点をご提供します。
コンサルティングがはじめての方
コンサルタントで失敗経験のある方
まずは単発セッションで当社の力を見てください
コンサルに対する見方が変わると思います
なお、中小企業の成長には、今回お伝えした「30人の壁」「100人の壁」以外にも、さまざまな経営の壁があります。
例えば、
・事業承継でぶつかる「家業から事業への壁」
・社長が現場から離れられない「社長依存の壁」
・売上はあるのに利益が残らない「収益構造の壁」
などです。
今後、このあたりについても実例を交えながら、シリーズとしてお伝えしていく予定です。
次回は、
中小企業の事業承継。「社長交代」で終わる会社、伸びる会社
をテーマにお届けします。

新井庸支(あらい やすし)
株式会社ホワイトナイト代表。
370社以上の中小企業支援実績、契約企業の90%以上の業績を向上させたという実績を背景に、「中小企業の課題であれば、どんなことでも必ず明確な答えを出す」という強い自信と信念と方法を持つ。
「この会社をなんとかする」という経営者と同じ熱量で向き合い、経営戦略、マーケティング、DX、AI活用、広報戦略を指し示すプロフェッショナル。
公的機関や大学での教育活動も精力的に行う。

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