こんにちは。マーケティング・経営コンサルタントの新井です。
私は中小企業に特化し、全国各地の中小企業の経営者様に、マーケティングの戦略から実行を中心に、経営面まで、経営者の抱える課題全般の解決のサポートをさせていだいています。これまで200社以上のコンサルをさせていただいており、定めたゴールに対する達成度は90%以上を継続しています。
今回のテーマは「中小企業のマーケティングコンサルティングとは?」です。
コンサルティングとマーケティングコンサルティングの違い
コンサルティングとは、企業の抱える問題や課題に対して、特定の分野における専門知識や経験を持つ個人や組織が、分析、助言、解決策の提案を行うサービスです。経営戦略、財務、人事、IT、業務改善など、幅広い領域をカバーします。コンサルタントは客観的に問題を分析し、企業の目標達成や業績向上を支援します。企業の要望によっては、助言だけでなく、実行計画の策定や導入支援まで行うこともあります。まとめると、企業の組織や事業の価値を高め、競争力を強化することが、コンサルティングの役割です。
マーケティングコンサルティングは、コンサルティングの一分野で、企業のマーケティング活動に特化したサービスです。顧客ニーズの分析、市場調査、ブランド戦略、販売促進、広告戦略、デジタルマーケティングなど、マーケティングに関連する様々な側面をカバーします。マーケティングコンサルタントは、クライアントの製品やサービスの市場での位置付けを改善し、主に売上や市場シェアの拡大を支援します。データ分析を行い、ノウハウなども活用、効果的なマーケティング戦略の立案と実行をサポートします。
まとめると以下のようになります。
専門性: マーケティングコンサルティングはマーケティング領域に特化
領域: コンサルティングは幅広い経営課題、マーケティングコンサルティングは市場と顧客に焦点
実施目的: コンサルティングは組織を含む企業全体の改善、マーケティングコンサルティングは市場での成功に重点
マーケティングコンサルティングの業務内容
市場分析と戦略立案
市場動向の調査と分析
競合分析
ターゲット顧客の特定
マーケティング戦略の策定
ブランド戦略
ブランドポジショニングの確立
ブランドイメージの構築と改善
ブランド認知度向上のための施策提案
マーケティングミックスの最適化
製品開発のアドバイス
価格戦略の提案
流通チャネルの選定と最適化
プロモーション戦略の立案
デジタルマーケティング
ウェブサイト最適化
SEO/SEM戦略の立案
SNSマーケティングの企画
コンテンツマーケティング戦略の提案
動画マーケティング戦略の提案
EC戦略の提案
CRM
顧客データの分析と活用方法の提案
顧客ロイヤルティプログラムの設計
カスタマージャーニーの最適化
マーケティング効果測定
KGIに基づくKPIの設定
データ分析とレポーティング
ROIの測定と改善提案
組織開発
マーケティング部門の立ち上げ・構造改善
チーム育成のアドバイス
マーケティング能力の向上支援
計画進行支援
定期的なミーティングとレポーティング
マーケティング計画の実行支援
予算管理
マーケティング予算の最適配分の提案
コスト効率の高いマーケティング施策の提案
マーケティングコンサルタントは、これらの役割を通じてクライアントの事業成長を支援します。市場の変化や新技術に常に精通し、クライアントのニーズに合わせた実践的なアドバイスを提供することが求められます。また、理論と実践の両面から問題にアプローチし、測定可能な結果を出すことが重要です。
大企業と中小企業のマーケティングの違い
中小企業のマーケティングコンサルティングとは?
大企業と中小企業のマーケティングのやり方はかなり異なります。リソース(特に人と資金)、狙うべき市場規模、顧客数、取引先との力関係、企業認知度・商品やサービスの認知度、意思決定プロセス、マーケティング支援してくれる企業など、様々な面で違いは顕著です。
大企業は豊富な資金力を活かし、大規模なマーケティングキャンペーンや全国的な広告展開が可能です。多様な製品ラインナップを持ち、複数の市場セグメントに同時にアプローチできます。既存のブランド力を活用し、新製品の市場導入も比較的容易です。またマーケティング部署があり、複数の専任者がいます。ただ組織も取り組みも大規模なため、意思決定のスピードに時間がかかったり、社内外にある固有のしがらみを考慮せざるをえないなどというマイナス面もあります。
一方、中小企業は限られたリソースの中で効率的なマーケティングを行う必要があります。大企業ほど売り上げ目標が高くないため、ターゲット顧客やエリアなど展開方法を絞ることが多いです。そのため、ニッチ市場や地域密着型のアプローチが多くなります。組織がコンパクトなことと、最終決定権者とマーケティング関連企業への説明を行う人が同一であることも多く、意思決定が迅速かつブレが少なく、市場の変化に柔軟に対応できます。しかし、ブランド認知度が低いため、新規顧客の獲得に苦労することもあります。またマーケティング専任者がいなかったり、経営者自身もマーケティングに特化しているわけではなかったりするため、マーケティング戦略策定、マーケティング関連業者の選定、業者からの提案に対する判断について、場当たり的に対応してしまうケースも少なくありません。
大企業も中小企業も、顧客ニーズの理解と満足度向上が重要です。しかし、同じマーケティングといっても、最初から全く違うことをしようしていると考えても良いほど、そのアプローチ方法は企業規模で異なっています。
中小企業の経営者へ。マーケティングについて、これだけは知っていれば大丈夫ということ
経営とマーケティングは表裏一体です。これまで私が携わり、結果が出ている企業では、マーケティングを経営の重要な要素と考えている経営者がいることが多いです。売上や利益などの経営指標の数字を考える際、同時にマーケティングを考えて予算やROIを設定したり、人や資金といったリソースの最適配分をどうするかということであったり、ビジョン・ミッションと絡めながら、社内外のモチベーションをどう高めていくというような話を考えていくことは、当たり前にあります。
こうした動きを適切なものにするため、ECやHPやSNSや印刷やブランディングといったマーケティングの個々の制作・実行会社との付き合いだけでなく、経営とマーケティングを一緒に考えられるプロが入ることが本来は望ましい形です。
ただ多くの場合、マーケティング施策の売り込みや地元の付き合いのある企業の起用といったことが多いのが現状です。その理由としては、どの会社と付き合えば良いのかという判断基準が企業側にないためです。そこでキーになってくるのがマーケティングコンサルタントの活用なのです。大企業の場合には、経営コンサルタントとマーケティングコンサルタントと分かれていますが、中小企業の場合には、経営もマーケティングもコンサルティングができるというコンサルタントに依頼し、まず戦略を組み立てることが成功への近道になります。適切な業者選定については、コンサルタントの助言を活用しながら決めていき、業務を任せていくと、企業の経営者もマーケティング担当者も知識やノウハウがたまっていき、いずれは自社で最適な運営ができるようになります。何より、その場だけの「点」の判断・仕事ではなく、マーケティング全体・経営・営業・開発との連携という「面」、中長期的な視点という「線」で考えることが出来るようになります。
すべての細かな知識やノウハウが必要なのではなく、戦略作りと判断基準を持つことを中小企業の経営者は身につけていただければ、ほぼ成功への道筋が出来るといっても過言ではありません。
本来のポテンシャルを発揮していただきたい
本来の力を発揮しきれていない中小企業に、これまで数多く出会いました。やり方を少し変えるだけで大きく飛躍できるのですが、そのきっかけが掴めずに「もったいない」状態である中小企業は本当に多いです。休みなく、事業と向き合う中で、やれることはやっているという気持ちをお持ちの経営者も少なくありませんが、客観的な立場から見ると、やれることは多々ある、やり方を少し変えた方が良いというケースも少なくありません。
最近では森岡毅さん率いる「刀」が好例ですが、経営とマーケティングの両方で中小企業のコンサルティング出来る企業はそう多くないと思います。当社へのご依頼もそうですが、信頼できる企業や人からの紹介が中心になっていることが一因ではないかと思います。
ただ当社は、この5月からより多くの中小企業のお力になれるよう、社の方針を決めました。私がお話をお伺いさせていただきますので、当社HPの右上にある「各種ご相談窓口」からお気軽にご相談ください。
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