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執筆者の写真新井 庸支

ビジネスで「成功する人」「成功し続ける人」の違い (第2回)



こんにちは。


今日のテーマは「ビジネスで「成功する人」と「成功し続ける人」の違い (第2回)」です。前回のブログでは「成功し続ける人」の最大の要因は「地道な努力」とお伝えしました(およろしければ前回ブログもご覧ください)


では2番目の要素は何かと言われたら、、、


ということで前回のブログを締めくくりました。

今回は、2番目の要素の話です。


能力や人脈で成功する人は多い。しかし、、、

中小企業の事業承継、社長就任、スタートアップの起業。

その直後から、前職での経験なども活かし、高い能力も活かし、華々しく事業を進めていく経営者は少なくありません。経験や能力がなくても人脈があり、人や資金が集まってくるという形で事業成長をさせていく経営者もいます。


もちろん、これらのケースは良いことです。ただ、その中に少なからず転落してしまう人がいるのです。転落とまでいかなくても、いつの間にか鳴かず飛ばずの状態になり、事業が停滞したり、場合によっては解散するというケースを私は何度も見てきました。


壮大や夢や目標を掲げ、輝いていたはずの彼らが転落してしまった理由があるのです。


うまくいかなくなるのは、成功し続けるために必要な2つ目の要素が抜けているということ。

成功には、理由なく成功することがあります。しかし失敗には、必ず理由があります。華々しく輝いていた彼らが成功し続けられない理由、それは「不義理」です。


能力が高く、頭の良い人は、最初は成功できるものです。そして人も集まってきます。しかし、自分はすごいことをしているというのがどこかにあるのでしょうか、徐々に徐々に自分中心の動き方・考え方になっていく人もいるのです。


そして事業がうまくいかなくなり始めると、いつの間にか支援者・協力者と距離をとってフェードアウトしたり、中には協力者から借りた資金を返さずに連絡が取りにくくなるというケースも出てきます。


事業がうまくいかない時があるのは普通です。その時に経営者は踏ん張らなければなりません。ただ一方でどうにもならない時には、まわりに頭を下げ、誠心誠意理解してもらうこともしなければなりません。また支援者や協力者の協力が不要になった時には、嘘をつかず明確な理由を述べて理解してもらい別れることも重要です。こうしたケジメがしっかりできず、ただフェードアウトしてしまうような経営者で、成功し続けている経営者は見たことがありません。不義理をはたらくことで信頼を失ってしまうからうまくいかないという面もあると思いますが、それ以上に不義理をしてしまえるメンタルの人は成功し続けることはできないのではないでしょうか。このような人を何人もしていますが、中には表向きPIVOTという形にして、失敗していないように次の事業を始めた人もいます。また何食わぬ顔で既存事業を続けている人もいます。ただ、こうした人たちが、その後大成功をおさめたという話は聞きません。


シビアな判断は必要だが、不義理はしない

経営者は、時には人から嫌われたり、冷酷と思われるようなシビアな判断を下さなければならない時があります。言い換えれば、シビアな判断が出来ない人は経営者には向いていません。しかし、それは義理を欠いたものではいけません。シビアな判断にせざるをえなかった場合でも、誠心誠意その人に向き合い、理解してもらえるよう努力する姿勢が必要なのです。単に「不義理」というと昭和の時代の話のようですが、人と人がビジネスをする以上、しかも単発で終わりではなく、経営も取引先との関係も続けていく以上、大事なことなのです。


2回分の話をまとめると

成功し続ける上でもっとも大事な要素は「地道に努力をする力」。その次に大事なことは「不義理をしないこと」。一瞬で大成功を収めるのは天才かもしれませんが、99%以上の人は天才ではありません。着々と地道に努力をし続け、毅然とした態度で関わってもらう人に不義理を働かないようにすることで、天才でなくても、中長期的には天才にすら勝て、事業も成長させられるのです。


中小企業 

マーケティング・経営コンサルタント

新井 庸支


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