経営者が常に抱える不安 —— 心の余白が景色を変える
- 新井 庸支

- 2025年12月10日
- 読了時間: 3分
更新日:2025年12月11日

■ 経営者の誰しもが経験する道
経営をしていると、どうしても「気持ちのアップダウン」から逃れられません。同じ出来事が起きても、ある日には冷静に受け止められ、別の日には不安で眠れなくなる。そんな経験は、きっと多くの経営者が持っているはずです。
■ 同じ出来事でも“心の余白”で景色は変わる
例えば、取引先とのトラブルが発生し、このままでは契約を失うかもしれない——。経営に余裕がなく、資金繰りが厳しい時期なら、その一件がすべてを揺るがすような恐怖に感じるでしょう。
「もしこの売上がなくなったら…」「次の支払いはどうする…?」そう考えるほど、景色は暗く見え、追い込まれた気持ちになってしまいます。
しかし、経営が順調で、複数の販売先やチャネルが育っている時期ならどうでしょうか。
「まあ、ひとつ失ってもなんとかなる」「むしろ改善のチャンスかもしれない」同じ状況でも、心の余裕があると“見える景色そのものが違う”のです。
良いときも悪いときも、私たちの気持ちは大きく揺れ動きます。それは経営者という立場ゆえの避けられない宿命でもあります。
■ 良い時ほど“浮かれすぎない”、悪い時ほど“思い詰めない”
ここで大事なのは、どちらの状態も長く続かないということ。
・売上が伸びて調子が良い時期は、つい強気になり判断が粗くなる・苦しい時期は、すべてが悪い方向に思えて視野が狭くなる。
実は、どちらも経営にとってリスクです。
経営はマラソンのようなもので、短期的な浮き沈みに引っ張られすぎると、大切な判断が鈍ってしまいます。
だからこそ大切なのは——
良い時も悪い時も“平常心”でいられるかどうか
良い時は、「これは永遠には続かない」と冷静に捉えておく。
悪い時は、「これもいずれ終わる」と深く思い詰めすぎない。
この“気持ちの中心”に戻る力が、経営者の安定をつくります。
■ 感情をコントロールするのではなく、“距離”を置く
経営者は感情をなくすことはできませんし、無理に抑え込む必要もありません。大事なのは、感情と少し距離を置き、「今の自分は良い時のテンションなのか、悪い時の不安なのか」を客観視すること。
すると、意思決定の質が驚くほど安定します。
景色を決めているのは“出来事”ではなく、その時の“心の余白”なのだと気づけるからです。
おわりに: 経営とは、心の波と歩く旅
経営者の心は常に波打っています。でも、その波があるからこそ学びがあり、成長があります。
良い時でも悪い時でも、思い詰めず、浮かれず、淡々と前を向き続ける。
それだけで、見える景色は大きく変わり、判断は冷静になり、ビジネスは安定していきます。
経営は感情のコントロールではなく、“自分の心をどう扱うか”という旅なのだと思います。
株式会社ホワイトナイト
コンサルタント
新井 庸支


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