【活動報告】東京プリンスホテルにて200名以上の給食業界・経営者様向けに講演。「現場におけるAI活用の現実解」を語る
- 新井 庸支

- 7月21日
- 読了時間: 6分
コンサルタントという職種に対して、「理論ばかりで現場を知らない」「話は立派だけど結果が出ない」と感じられている経営者の方は少なくないのではないでしょうか。
どれほど綺麗な経営理論を並べても、泥臭い現場の構造や人の感情を理解していなければ、企業と経営者の力にはなれないと私は考えており、経営者の話を傾聴し、現場を徹底的に見ることをコンサルティングをさせていただくうえでの最重要項目の一つにしています。
先日、東京プリンスホテルにて開催された一般社団法人日本給食品連合会(以下、日給連)様の研修会にて、講演の機会をいただきました。会場には、全国から200名を超える給食関連業界の経営者や管理者の皆様が集まり、熱気が溢れていました。
今回はその舞台裏の出来事と、当日お話しした「アナログな現場における現実的なAI活用」
について、少しご紹介したいと思います。
講演の場で実現した、数年ぶりの思いがけない再会
今回、日給連様よりご依頼をいただき会場へ伺ったのですが、そこで非常に嬉しい出来事がありました。
日給連の会長を務められている甲信食糧株式会社の中込社長と、数年ぶりの再会がありました。甲信食糧は山梨県の企業で商品開発や社会貢献への取り組みなど素晴らしいアイデアと実行力と商品力を有する企業です。甲信食糧様とは、数年前に別件でご一緒させていただき、中込社長とご縁をいただいた経緯がありました。
今回の講演は、事務局長経由でお声がけいただいたのですが、偶然にも久しぶりの再会となり、講演前、講演後といろいろなお話をさせていただき嬉しい時間となりました。ビジネスを初めてから30年近く、株式会社ホワイトナイト設立から20年近くが経ちますが、これまで数多くの人との出会いをいただいたので、年月が経てば経つほど再会があったり、シナプスのようにネットワークがつながるようなことが増えています。結果、そこから、新しい仕事やコラボ・アライアンス・事業提携などのお役に立てることも増えています。単なるスキルやノウハウではなく、大事にしてきた人とのご縁は、私にとってかけがえのない財産だと思うことがあります。
今回の中込社長との再会も、「一度限りの関係」ではなく、年月が経ってもこうして笑顔で対話ができるご縁があることは、現場に誠実に向き合い続けてきたコンサルタントとして、非常に感慨深いものがありました。
アナログな給食現場に、どう「現実的に」AIを落とし込むか -AI活用の実際-
今回のブログの本題に戻りましょう。
今回、200名以上の業界トップ・幹部の皆様の前でお話ししたテーマは、「給食業界におけるAI活用」です。
弊社ではこれまでも、給食事業者様へのコンサルティングをはじめ、セントラルキッチン関連協会での講演、さらには「地場食材の活用」や「食育」といった、給食現場の最前線にあるテーマで数多くのご支援・ご登壇をさせていただいてきました。
給食業界は、まだまだアナログで人手に頼る部分が多く、日々の業務に追われています。そうした現場に対して「最新のAIを導入しましょう」とセオリーを語っても、おそらく動けません。「理想はわかるけれど、それは現実無理ですよ」、おそらくそんな声が出ます。
そこで講演では、以下のような短期的・中長期的な二つの視点から、明日から使える具体的なアイデアレベルに落とし込んでお伝えしました。今回は供給事業者側の方々が多かったのですが、供給事業者側の視点だけでなく、実際の現場の課題などを踏まえた視点でのお話も入れさせていただきました。
短期的な視点(業務の「整理」と「隙間」の効率化): 日々の煩雑な事務作業やデータ整理、献立案のベース作成など、今すぐ現場の負担を減らせる「AIの使いどころ」の明示。
中長期的な視点(判断の「軸」をつくる準備): 熟練者のカンや経験に頼っていた「発注・需要予測」や「現場のオペレーション判断」を、どのように構造化し、将来的にAIへ学習させていくかという戦略的アプローチ。
他には「物流」や「地場食材の活用」や国が掲げる食育方針に絡めた「単に食材提供に終わらない価値提供の仕組み」などについても、AIの活用を踏まえて、話として触れさせていただきました。
AIの扱い方
すでにAIエージェントを活用している方々も増えています。ただ重要なのは最新のAIを活用することではありません。どんな課題に対して、どう解決するのか。さらに、それを実行できるリソースがあるのか。ということです。こうした点を外して、最新のAI活用や理想論の話をしても「良い話を聞けた」ということにはなるかもしれませんが、結果、ほとんどの人が実行に移さずに終わってしまうでしょう。
AIは活用すべきであることは間違いありません。だからこそ実行にうつせるAI活用方法が重要だと私は考えています。これは給食業界に限らず、中小企業にも同じことが言えます。
懇親会での対話:テーブルマーク様・三島食品様トップとの時間
講演後の懇親会では、テーブルマーク様や三島食品様をはじめとする、業界トップ企業の社長様方ともじっくりとお話しさせていただく機会に恵まれました。
日本の「食」と「現場」を長年支えてこられたトップ経営者の方々と業界の未来やAI活用や経営・マーケティングについて意見を交わした時間は、とても貴重な時間となりました。
おわりに:経営者の「思考の整理と判断」を支え続ける
コンサルタントの価値は、単に知識を切り売りすることでも、作業を代行することでもありません。 現場の構造を泥臭く理解した上で、複雑に絡み合った課題を紐解き、「経営者が次にどう判断すべきか」という軸を提示することだと考えています。
AI活用は企業にとって必須です。ただ、AIをどう活用するかは企業の意思や判断によります。そしてAIが出してきた内容をどう判断して経営やマーケティングに活かしていくのかは、人間の力が必要です。AI活用が進んでも、指示や判断は人がしなければなりません。弊社は中小企業のAI活用を進めつつ、AIでは判断しきれない領域も含め、中小企業経営者の良き相談相手として、誠実に成果にコミットしてまいります。
自社の経営・マーケティングでの課題解決や、これからのIT・AI活用などにお悩みの経営者様は、ぜひお気軽にご相談ください。
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新井 庸支(あらい やすし)
株式会社ホワイトナイト代表。
中小企業専門 経営・マーケティングコンサルタント
約400社の中小企業支援実績をもとに、経営戦略、マーケティング、DX、AI活用、広報戦略など、中小企業のさまざまな課題に対応。経営者の思いや現場の状況を踏まえながら、会社を前に進めるために必要な打ち手を見極め、実行につながる形で提案している。
「会社のことを常に考えている」中小企業経営者のあらゆる思いを理解しながら、熱量は高く、コンサルとしては冷静に、中小企業の成長を達成するプロとしてのスキル・ノウハウを丁寧に提供している。
経営戦略、マーケティング、DX、AI活用、広報戦略まで、中小企業のあらゆる課題を解決に導くプロフェッショナル。。
民間コンサルや顧問だけでなく、公益財団法人東京都中小企業振興公社や独立行政法人中小企業基盤整備機構のアドバイザーもつとめている。また、事業承継アドバイザーやウェブコンサルタント系の資格など数多くの資格も保有している。
商工会議所、企業や大学などでのセミナー・講演も多数実施している。

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