top of page
執筆者の写真新井 庸支

ビジネスにおける「信頼」と「信用」の力


ビジネスで重要な「信頼」と「信用」の力
ビジネスで重要な「信頼」と「信用」の力

ビジネスにおける「信頼」と「信用」の力


私は中小企業に特化し、全国各地の中小企業様に、マーケティングの戦略から実行を中心に、経営面まで、経営者の抱える課題全般の解決のサポートをさせていだいています。これまで200社以上のコンサルをさせていただいており、定めたゴールに対する達成度は90%以上を継続しています。


今回のテーマは「ビジネスにおける「信頼」と「信用」の力」です。


「信頼」と「信用」とは?


ビジネスの世界で成功を収めるには、「信頼」と「信用」が不可欠です。


「信頼」は、相手の誠実さや善意を信じ、任せられる関係性を指します。一方、「信用」とは、相手の能力やそれまでの実績に基づいて、その人や組織が期待通りの行動をとってくれると判断することです。


ビジネスにおいては「信頼」「信用」できる相手と仕事をすることが有効です。これは社内と社外の両方において重要な役割を果たします。それぞれの場面でもたらされる効果についてお伝えします。


社内における信頼と信用


組織内で信頼関係が築かれていると、以下のような効果が期待できます。


  1. コミュニケーションの円滑化  上司と部下、同僚間で信頼関係があれば、率直な意見交換が可能になります。これにより、問題の早期発見や創造的な解決策の導出につながります。

  2. モチベーションの向上 信頼されていると感じる従業員は、自己効力感が高まり、より積極的に仕事に取り組むようになります。

  3. 生産性の向上 互いを信用している環境では、不必要な監視や確認作業が減り、本質的な業務に集中できます。

  4. イノベーションの促進  失敗を恐れずに新しいアイデアを提案できる文化が生まれ、組織全体の創造性が高まります。



社外における信頼と信用


取引先や顧客との関係においても、信頼と信用は重要です。


  1. 長期的な取引関係の構築 互いに信頼し合える関係は、一時的なトラブルを乗り越え、長期的なパートナーシップにつながります。

  2. ブランド価値の向上 信頼される企業は、顧客からの支持を得やすく、市場での評価も高まります。

  3. 取引コストの削減 信用のある企業同士では、契約書の細部にこだわる必要が少なくなり、取引にかかる時間とコストを削減できます。

  4. 新規ビジネスチャンスの創出 信頼される企業は、新しい事業提案や協業の機会を得やすくなります。


信頼と信用がもたらす真の効果


ここで重要なのは、いったん仕事を任せると決めたら、ある程度の期間は信頼し、信用を置くということです。常に監視や介入を行うのではなく、相手に裁量権を与え、じっくりと仕事に向き合える環境を整えることが大切です。


このアプローチには、以下のような利点があります。


  1. 責任感の醸成 信頼されていると感じることで、個人の責任感が高まり、より良い成果を出そうという意欲が生まれます。

  2. 仕事質の上昇 社外の取引先の場合、いつ仕事を減らされるか、なくなるか不安な状態で仕事をするよりも、任せてもらい安心感がある状態で仕事をする方が良いです。なぜなら、安心感があれば、自社の扱いを守ろうとする必要がなくなるため、発注元にとって、本当に良い提案のみできることになります。不安な状態の場合、仮に相手にとって良い提案ができたとしても、”自社の扱いが減る、なくなる”ということに繋がれば、提案しなくなるのは仕方のないことと言えるでしょう。

  3. 創造性の発揮 自由度が与えられることで、従来の枠にとらわれない新しいアプローチを試みる可能性が広がります。

  4. 成長の機会 失敗を恐れずにチャレンジできる環境は、個人の成長と組織の発展につながります。また社外との取引においては、どんどんプラスの成長要素が出てきます。


結論


社外との取引については、コスト削減やより良い提案が欲しいために、多くの企業とつきあってしまう発注元も少なくありません。私も顧問契約やセカンドオピニオンとして、企業のマーケティングに携わる場合がありますが、こうしたやり方が必ずしもプラスに働いていないケースは案外多いのです。発注元の企業の経営者や担当者は、仕事をしているつもりになれるのですが、実際は目に見えない時間と労力のコストが膨大にかかっていたり、相手先からは本当に良い提案が出て来なくなったりすることも少なくありません。また、優秀な相手先ほど、上記のような付き合い方の企業とは仕事をしたくないという傾向も最近よくあります。結果的に、本当に企業のことを考えてくれる相手先が少なくなり、とにかく扱いを獲得するための相手先が増えてしまうことにもつながりかねません。


信頼と信用を基盤とした関係性については、短期的には不安を感じるかもしれません。しかし、長期的には個人と組織の両方に大きな利益をもたらします。相手がじっくりと仕事に向き合える環境を整えることは、優れた成果を生み出すための重要な要素なのです。この仕切りは経営者の仕事です。ぜひ自社のマーケティングの進め方(社内外)について確認してみてください。そしてどのようにすれば良いかわからない場合には、当社にもご相談ください。良い運営に変えていくお手伝いをします。


信頼と信用を築くことは簡単ではありませんが、ビジネスの成功に欠かせない投資だと言えるでしょう。


最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page