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執筆者の写真新井 庸支

インフルエンサーマーケティングとは?中小企業が知っておくべきポイント



こんにちは。マーケティング・経営コンサルタントの新井です。

当社は中小企業に特化し、マーケティングの戦略から実行までを中心に事業を展開しています。


今回のテーマはインフルエンサーマーケティングです。すでに自社や外部業者によりインフルエンサーマーケティングを実践されている中小企業もいるとは思います。


インフルエンサーマーケティングのメリット

a. ブランド認知度の向上

インフルエンサーは多くのフォロワーを持っており、彼らの発信力を活用することで短期間でブランドの認知度を大きく向上させることができます。


b. 信頼性の向上

インフルエンサーはフォロワーから信頼されています。企業案件であっても、良い部分は良い、悪い部分は悪いとはっきり言うインフルエンサーも多いため、彼らが推奨する商品やサービスはフォロワーにとって信頼性が高く感じられます。


c. ターゲット層への直接アプローチ

人々の興味や関心の高いカテゴリーにはインフルエンサーはいます。そしてそのインフルエンサーのフォロワーは、同様にその特定のカテゴリーの商品やサービスやブランドに興味や関心を持っていることが多いです。企業はターゲットとする顧客層に直接アプローチすることが可能です。


d. コストパフォーマンスが良い

フォロワーが10万人以上いるインフルエンサーもいれば、数千人のインフルエンサーもいます。フォロワーが多いインフルエンサーは依頼費も高いですが、商品・サービスが売れるという意味では依頼費を上回るケースも少なくありません。またフォロワーが少ないインフルエンサーは依頼費は低いながらも、よりニッチな領域に特化し、コアなフォロワーがいるなどのケースがあります。インフルエンサー選定をしっかりすると、インフルエンサーマーケテイングはコストパフォーマンスが高いと言えます。


インフルエンサーマーケティングの種類

a. マクロインフルエンサー

フォロワー数が10万人以上のインフルエンサーを指します。広範囲にリーチすることができますが、費用も高くなります。カテゴリーにもよりますが、カテゴリートップのインフルエンサーは数百万人のフォロワーを持っています。


b. ミクロインフルエンサー

フォロワー数が1万人から10万人程度のインフルエンサーです。特定のニッチな市場に強く、エンゲージメント率が高いことが特徴です。


c. ナノインフルエンサー

フォロワー数が1万人未満のインフルエンサーで、非常に密接な関係をフォロワーと持っています。費用も比較的低く、中小企業にとっては最適な選択肢となり得ます。


インフルエンサーマーケティングにかかる費用

費用はインフルエンサーのフォロワー数、エンゲージメント率、キャンペーンの内容により大きく異なります。


a. マクロインフルエンサー

一般的には数十万円から数百万円の範囲です。


b. ミクロインフルエンサー

数万円から数十万円程度で依頼することが可能です。


c. ナノインフルエンサー

無料での商品提供や数千円から数万円程度の費用で協力してもらうことが可能です。


なおフォロワー数と費用感については、どのプラットフォームにいるインフルエンサーなのかで変わります。YouTuberは動画撮影と編集が必要になるので、インスタグラムやXなどと比べると費用感は高くなることが多いです。またプラットフォームに加え、依頼する商品や業種でも費用感は前後します。

インフルエンサーマーケティングで気をつけるべきこと

a. インフルエンサーの選定

フォロワー数だけでなく、エンゲージメント率やフォロワーの属性が自社のターゲットと合致しているかを確認することが重要です。


b. コミュニケーションの透明性

インフルエンサーとの間で明確な契約を結び、期待する内容や報酬について明確にしておくことが必要です。


c. オリエンテーション

インフルエンサーマーケティングを成功させるためには、企業の言いたいことをそのまま伝える広告のようなものにしないことです。ただ、商品の良さや伝えいたいポイント、必ず入れて欲しいこと、商品やブランドの読み方、URLやハッシュタグなどは、最初のオリエンテーション資料をしっかり作ることが必要です。


d. 遵守すべき規制やルール

広告表示の義務や、適切な商品レビューの記載など、各国やプラットフォームのルールを遵守することが求められます。


e. モラルと信頼

企業がインフルエンサーに公式に依頼する以上、インフルエンサーが公序良俗に違反したり、人々にネガティブなことをもたらしたり、企業が依頼したことを守れないようなことは避けるべきです。またコミュニケーションがうまくいかないなど企業と信頼関係が築けないインフルエンサーも、依頼は避けた方が良いでしょう。モラルを守り、信頼できることは、ビジネスにおいては重要であり、インフルエンサーマーケティングにおいても同様です。

なおインフルエンサーには個人で活動している人と、企業(UUUMやBitStarのようなマネジメント会社)に所属している人がいます。


f. 長期的な関係構築

単発のキャンペーンよりも、長期的な関係を築くことで、依頼した案件以外に、別の投稿でも自主的に取り上げてもらえることも出てきて、より効果的なマーケティングが可能となります。


g. 目に見えないコスト

インフルエンサーに支払う費用は、広告でタレントに支払う費用よりは安価です。ただインフルエンサーの選定・交渉・発送・確認等にかかる見えないコストがあります。インフルエンサー一人であればまだしも、ナノインフルエンサー10名を起用するというようなケースになった場合、見えないコストは企業にとって負担になります。見えないコストを意識することも企業経営にとっては重要です。


まとめ

インフルエンサーマーケティングは、中小企業にとって非常に効果的な手法です。適切な戦略とパートナーシップを築くことで、大きな成果を上げることができます。


インフルエンサーは無償から起用できる可能性がありますが、一連の作業にかかる見えないコスト(企業が提供する時間と労力)は、インフルエンサー数が増えれば増えるほど負担になります。また起用数にともなってリスクマネジメントも必要になります。


インフルエンサーマーケティングは、企業がすべての作業を自分たちで出来るマーケティング手法です。ただ見えないコストやリスクヘッジを考えると、外部のインフルエンサーマーケティング企業への依頼も考えておくと良いでしょう。


当社でも中小企業向けのインフルエンサーマーケティングサービス「コヂカラ」を2021年から運営しています。格安コストで結果を出しており、これまで350社以上の中小企業に喜ばれています。よろしければご相談ください。



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