AIで作った”素晴らしく見える経営・マーケティング戦略"が機能しない理由
- 新井 庸支

- 5月18日
- 読了時間: 5分
中小企業特化の経営・マーケティングコンサルタントの新井です。
最近、経営者からこんな話を聞くことが増えました。
「AIに聞いたら、かなり良い答えが返ってきた」
これは事実です。
私自身もAIをかなり活用していますし、
AIによって経営のスピードが上がっていることも実感しています。
AIをうまく活用することは、今後ますます重要になっていくでしょう。
ただ一方で、400社近くの中小企業をコンサルティングしてきた中で、
強く感じることがあります。
それは、
“正しい答え”と、“実際に機能する答え”は違うことがある
ということです。
AIで「良い戦略・施策案」が出たのに、なぜか進まない
「AIで事業戦略を整理したんです」
「AIにSNSの方向性やコピーも出してもらいました」
「AIに新規事業案も出してもらいました」
実際に見せていただくと、
かなり良くできています。
整理もされている。
言っていることも正しい。
ただ、その後によく出てくる言葉があります。
「でも、なぜか効果がなかったんです」
これ、実は珍しくありません。
理由はシンプルです。
“一般論として正しいこと”と、“今の自社で機能すること”は違う。
例えば、
「SNSをやりましょう」
という答え。
これは間違っていません。
ただ、
・誰がやるのか
・会社のブランディングとの兼ね合いはどうか
・投稿内容は、今誰に向けてやるべきなのか
・本当に今優先順位が高いのか
・今、営業現場が求めていることはなにか
・今、お客さんが求めていることはなにか
・どこまで外して良いのか。トーンはどうするのか。
など、プロンプトだけでは出しきれない部分を
考慮して考えないと
“正しいけれど動かない施策”
になります。
中小企業経営で重要なのは、
「機能するか」です。
言い換えれば、
売上につながるか。利益につながるか。実際に成果が出るか。
中小企業では、人・時間・予算に余裕がありません。
だからこそ、“それっぽい正解”で動く余裕はないのです。
なんとなくやっている状態は、中小企業にとってはマイナスです。
人、もの、金といった貴重なリソースを使うからには、
少しでも多くの結果を出していく。
大企業以上にシビアな面を持つのが中小企業です。
だからこそ、それらしい答えで経営をしてはいけないのです。
1日1日、経営者は真剣に向き合っていく。
そして、結果をすべて受け止めるものです。
「それっぽい答え」は、AIを誰でも作れる時代
今は、
経営フレームワークもあります。
成功事例も検索できます。
AIに聞けば、驚くほど綺麗に整理された戦略も出てきます。
ただ、
それは、本当に自社に合っているでしょうか。
さらに、中小企業では、
「全部」はできません。
人も足りない。
時間も限られる。
予算も限られる。
だからこそ、同じく重要なのは、
“何をやるか”以上に、“何をやらないか”
です。
同じ施策でも、会社によって正解は変わる
“正しい施策”より、“今、機能する施策”
私がまず「話を聞く」理由はそこにあります。
セオリーだけでコンサルをする方が、正直効率は良いです。
ただ、中小企業では、それだけでは機能しないことが多いのです。
だからこそ、私はコンサルに入る時、かなり話を聞きます。
経営者の考え。
会社の歴史。
現場。
社員の雰囲気。
業界。
競争環境。
生産・販売現場まで見ます。
なぜなら、
会社の置かれている状況を理解しない限り、実際に機能する答えは作れない
からです。
同じ施策でも、
A社では成果が出る。
B社では逆効果。
これは普通にあります。
だから私は、
一般論を言うことより、
「この会社なら何が現実的に機能するか」
を重視しています。
それらしい答えではダメなのです。
AI時代だからこそ、「本当に機能させる力」が重要になる
中小企業経営では、
「正しい施策」
よりも、
「自社に合った施策」
の方が重要です。
経験上、それは意外と外から見ないと分からないことも少なくありません。
もちろん、当社にご相談いただければ責任をもって対応していきますが、
別に、信頼できる相談相手がいれば、それでも良いです。
当社にということであれば、
・いろいろやっているけれど効果が出ない
・AIの答えは正しい気がするが動けない
・何を優先すべきか分からない
・やることが多すぎて整理できない
そんな状態なら、ご相談いただければ
前に進める可能性は大いにあると思います。
経営は、
“正しそうなこと”を積み重ねるゲームではありません。
自社に機能することを選び取ること。
その積み重ねが、結果として会社を前に進めていくのだと思います。
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新井 庸支(あらい やすし)
株式会社ホワイトナイト代表。
中小企業専門 経営・マーケティングコンサルタント
370社以上の中小企業支援実績、契約企業の90%以上の業績を向上させたという実績を背景に、「中小企業の課題であれば、どんなことでも成果繋がる明確な答えを出す」という強い自信と信念とスキル・ノウハウを持つ。
「会社のことを常に考えている」中小企業経営者のあらゆる思いを理解しながら、熱量は高く、コンサルとしては冷静に、中小企業の成長を達成するプロとしてのスキル・ノウハウを丁寧に提供している。
経営戦略、マーケティング、DX、AI活用、広報戦略まで、中小企業のあらゆる課題を解決に導くプロフェッショナル。
民間コンサルや顧問だけでなく、公益財団法人東京都中小企業振興公社や独立行政法人中小企業基盤整備機構のアドバイザーもつとめている。また、事業承継アドバイザーやウェブコンサルタント系の資格など数多くの資格も保有している。
商工会議所、企業や大学などでのセミナー・講演も多数実施している。
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