どんな経営者でも、事業をやっていれば、うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。経営者のメンタルは、うまくいっていない時に、まわりに弱みを見せられない部分があるからこそ、疲弊していきます。そんな経営者のための”メンタル維持法”を、私なりにお伝えしたいと思います。
1.経営者はなぜ苦しくなるのか
経営者は、常に結果を出さなくてはならず、そのための判断の繰り返しです。一般社員と異なるのは、その判断が会社の行先に大きな影響をもたらすものであるということ。自分の判断が、会社や社員の未来が大きく左右します。真面目で真剣である人ほど、誰にも弱みを見せられず、より苦しんでしまうのです。
2.事業がうまくいく時、いかない時
事業はうまくいく時ばかりだと良いのですが、うまくいかない時は必ずあります。うまくいっている時は、何をやってもうまくいき、この先どれだけの好結果が得られるのかと思うほど前向きな気持ちになります。人によっては、自分が神ではないかと思えるほど、何をやってもうまく行くこともあると聞きます。
一方、うまくいかない時は、何をやってもうまくいかない。うまくいっている時と同じように考え、行動していても、必ずこのサイクルは来てしまうのです。
3. うまくいかない時にパフォーマンスを落とさない”考え方”
うまくいかない時に苦しくなるのは「うまくいっている時=普通の状態」「うまくいかない時=イレギュラーな状態」だと思ってしまっているからです。
メンタルが強い経営者は、うまくいっている時だけでなく、うまくいかない時でもポジティブでいられますが、多くの経営者はそこまでメンタルが強くありません。ポジティブシンキングを啓発書で学んでも、もともとの性格もあるので、数週間、数ヶ月もすれば、元の状態にに戻るということもあります。
私はこれまで1000人以上の経営者と会っていますが、同じ経営者と会っても、好調時と不調時では、全く違う人ではないかと感じた経験は数知れません。
うまくいかない時は必ずあるので、多くの経営者にとって必要なことは、考え方を変えておくことです。「うまくいかない時=普通の状態」「うまくいっている時=イレギュラーな状態」と考えておくことです。こう考えれば、状態が悪くなっても、一喜一憂せず、しっかりと仕事と向き合い、適切な判断力を保ち、パフォーマンスも落ちにくくなります。心が疲れにくくなるのです。普通の人には、長い目で見れば、この考え方の方がおすすめです。
4. 真剣だからこそ、適当な自分を作る
経営者はふとした時間でも会社のことを考えてしまいます。とりわけ中小企業の経営者ともなれば、自分の判断ひとつで、会社や社員の未来が変わってしまうので重大に感じがちです。
お勧めしたいのは、あえて適当な面を自分の中に作っておくということです。真剣すぎると、周りが見えなくなったり、現実以上にネガティブな分析からの判断になることもあります。
うまくいかなくても「こんなもんだろう」、わからないことがあっても「わからないから誰かに任せてみよう」、忙しすぎる時には「仕事をしないでみる」というくらい適当な自分を作るのです。もともと真剣で真面目な人だからこそ、こうした適当さを持つことによって、客観的に状況が見えるようになります。また、一時的でもメンタルが楽になるので、判断力が上がるようになります。
5. 当社でできること
経営者の悩みは尽きません。経営者である以上、重大な判断や資金繰りや人間関係など悩みは尽きないでしょう。そして、孤独感を常に抱えている状況の方も多いと思います。悩みの内容によっては、社員や家族にも言えないこともあるでしょう。
メンタルを正常に保ち、本来持っている能力を発揮するためにも、当社のメンタルケア&コンフィデンスプログラムを活用ください。経営やマーケティングの課題だけでなく、あらゆる悩みをご相談いただけます。会食を一回するくらいの金額で、肩の荷を多少おろして、パフォーマンスをあげるきっかけを作ることが可能です。詳しくはこちらをご覧ください。
Kommentare