今年の取り組みから整理する、食分野の事業支援について
- 新井 庸支

- 2025年12月19日
- 読了時間: 4分

― 個別企業から業界・人材まで、横断的に関わってきた取り組み ―
これまで、さまざまな業種の企業に対してコンサルティングや顧問支援を行ってきましたが、その中でも食関連の企業・団体との関わりは特に多い分野です。
食分野は、製造・加工、一次産業、外食、流通、地域ブランド、人材育成など領域が広く、事業の背景や課題も企業ごとに大きく異なります。本記事では個別事例には踏み込まず、今年の取り組みを振り返りながら、どのようなテーマ・立場で関わってきたのかを整理してご紹介します。
個別コンサルティング:整理から実行につながる支援
中心となるのは、個別企業へのコンサルティング支援です。
施策や制作に入る前に、
現状をどう捉えるべきか
課題はどこにあるのか
何をやるべきで、何をやらないのか
といった点を整理し、経営者が判断しやすい状態をつくることを重視しています。
食関連企業では、商品力や技術はあるものの、価格、ブランド、組織、発信が噛み合っていないケースも少なくありません。
そのため、経営分析や各種フレームワークを用いながら、感覚と数字をつなぐ整理を行い、その結果として、
新商品開発の方向性整理
ブランディング設計
商品パッケージデザインの考え方整理
商品開発段階における市場・顧客リサーチ
など、具体的な実行フェーズまで落とし込む支援を行ってきました。
スポット顧問相談:判断のための外部視点
継続支援とは別に、スポットでの顧問相談も数多く行っています。
新規事業や商品開発の方向性
投資や体制変更の判断
社内で意見が割れているテーマ
などに対して、結論を出すこと自体よりも、判断軸・選択肢・リスクを整理するための補助を行う位置づけです。
「決める前に、一度立ち止まって整理したい」という段階での相談が多いのも、食分野ならではだと感じています。
団体立ち上げ・アワードに関わる背景
食分野では、企業単体での取り組みだけでなく、団体の立ち上げ支援や、アワード・評価制度への関与も行ってきました。
背景にあるのは、日本の食は世界に誇るべき価値を持っている一方、一社だけでは業界全体の評価や認知を高めることは難しいという考えです。
団体やアワードといった仕組みを通じて、
価値の可視化
共通の評価軸づくり
業界全体の底上げ
を行うことが、結果として個々の事業者のメリットにもつながると考えています。
過去には、アワードの評価基準や審査プロセス設計、審査会運営などに関わり、第三者視点で価値を整理・言語化する役割を担ってきました。
大学主催・社会人向講座
「地域の食の中核人材をつくる」大学主催の社会人向講座として、「地域の食の中核人材をつくる」をテーマに、全3回の講演を実施しました。
講演内容は、
経営分析・フレームワークによる現状整理
ブランディングと価格戦略
人材育成と組織開発
といった構成で、講演後には受講者それぞれへのフォローアップ個別支援も行っています。
知識を伝えるだけでなく、それぞれの現場で使える形に落とし込むことを重視しています。
商品開発・六次産業化・ブランディング支援
実務面では、以下のようなテーマでの支援・相談も行ってきました。
個別企業の新商品開発
一次産業従事者からの六次産業化支援
製造工程で廃棄されていた未利用部分を活かした商品開発
商品パッケージデザインの方向性整理
周年記念に合わせたブランディング設計
いずれも共通しているのは、作ること自体を目的にせず、事業としてどう成立させ、どう続けるかを考えることです。
ネットワークを活かした支援という立ち位置
これまでの取り組みを通じて、シェフ、料理研究家、食分野のインフルエンサー、食専門メディアの編集者・プロデューサーなど、幅広い方々とのネットワークが自然と広がってきました。
これらは前面に出すためのものではなく、企業や地域にとって必要なタイミングで、適切な外部視点をつなぐための土台として活かしています。
おわりに
食に関わる事業には、整理や判断が必要になる場面が多くあります。そうしたタイミングでの関わり方も、状況に応じて続けていきたいと考えています。
株式会社ホワイトナイト
経営・マーケティングコンサルタント
新井 庸支
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