経営者が朝一番にするべきこと ー週明けに、組織の動き方を整えるー
- 新井 庸支

- 7月13日
- 読了時間: 7分
中小企業経営・マーケティングコンサルタントの新井です。
今日は、経営者が朝一番にするべきことについて書きます。
朝一番に何をするかという話になると、瞑想、運動、読書、日記など、個人のルーティンを思い浮かべる方もいるかもしれません。
もちろん、それらも意味があると思います。
ただ、今回書きたいのは、個人のコンディションを整える話ではありません。
経営者が、組織の動き方を整えるために朝一番に何をするべきか
という話です。
特に月曜日の朝。
週明けの最初に何をするかで、その一週間の会社の動き方は大きく変わります。
朝一番に、今日と今週の優先順位を決める
週明けの朝にまず行いたいのは、今日やるべきこと、今週やるべきことの確認です。
ただ予定を見るだけではありません。
大事なのは、優先順位をつけることです。
今日、必ず進めるべきことは何か。
今週中に形にすべきことは何か。
社員に任せるべきことは何か。
自分が直接見るべきことは何か。
後回しにしてよいことは何か。
ここを最初に整えておくことで、週の始動スピードが変わります。
朝から目の前のメールや連絡に流されてしまうと、重要な仕事が後ろに回ります。
気づけば一日が終わり、週の後半になってから、
「本当はこれを先にやるべきだった」
となることがあります。
中小企業では、経営者の動きが会社全体の動きに直結します。
だからこそ、週の最初に経営者自身が優先順位を持っておくことが大切です。
月間・年間目標に対する進捗を見る
もう一つ、朝一番に確認したいことがあります。
それは、月間目標や年間目標に対する進捗です。
今日の仕事。
今週の仕事。
これらは大事です。
ただ、目の前の業務だけを見ていると、会社は忙しいのに前に進まない状態になることがあります。
毎日忙しい。
社員も頑張っている。
お客様対応もしている。
売上対応もしている。
それでも、月間目標や年間目標に対して進んでいない。
こういうことはあります。
だからこそ、週明けの朝に、
今月の目標に対して、どこまで進んでいるのか。
年間目標に対して、今のペースで問題ないのか。
先週までの動きで、何が進み、何が止まっているのか。
今週、どこに力を入れるべきなのか。
ここを見ておく必要があります。
経営者がこれを見ていないと、会社は目の前の仕事に流されます。
逆に、経営者が月間・年間の進捗を見た上で今週の動きを決めていれば、日々の仕事が目的につながりやすくなります。
忙殺されないために、朝一番で整える
経営者にとって怖いのは、忙しいことそのものではありません。
忙しいのに、会社が前に進んでいないことです。
やることは多い。
会議も多い。
連絡も多い。
現場対応も多い。
しかし、本当に進めるべきことが進んでいない。
この状態が続くと、会社は少しずつ停滞します。
だからこそ、朝一番に整える時間が必要です。
今日やることを整える。
今週やることを整える。
月間・年間目標とのつながりを見る。
優先順位を決める。
これだけでも、経営者の動きは変わります。
経営者の動きが変われば、社員への伝え方も変わります。
社員への伝え方が変われば、会社の一週間の動きも変わります。
ただの数字管理や指導にしてはいけない
ここで大切なことがあります。
朝一番の確認を、ただの数字管理や指導にしてはいけないということです。
経営者が月間目標や年間目標を確認する。
今週やるべきことを確認する。
これは大切です。
ただ、それを社員に伝える時に、
「数字が足りない」「もっとやってください」「なぜできていないのか」「今週は必ず達成してください」
というだけになってしまうと、社員は前向きになりにくいです。
もちろん、数字は大事です。
目標も大事です。
未達なら、その原因を見る必要があります。
ただ、週明けの朝に経営者が作るべきなのは、圧迫感ではありません。
今週も頑張ろうと思える空気です。
数字を見ることと、社員を追い込むことは違います。
進捗を確認することと、責めることは違います。
経営者がやるべきことは、現状を見た上で、今週どこに力を入れるかを示すことです。
社員が今週も頑張ろうと思える空気を作る
週明けの朝、社員もいろいろな気持ちで出社します。
先週の疲れが残っている人もいるかもしれません。
今週の仕事量に不安を感じている人もいるかもしれません。
家庭の事情を抱えている人もいるかもしれません。
月曜日の朝から、全員が最初から高いモチベーションで動けるわけではありません。
だからこそ、経営者の最初の言葉や姿勢は大切です。
今週、会社として何を大切にするのか。
どこに力を入れるのか。
先週の良かった点は何か。
今週、改善したい点は何か。
社員に何を期待しているのか。
これを前向きに伝えることです。
「今週も大変だけれど、ここを一緒に進めよう」
「今月の目標に向けて、今週はここが大事です」
「先週ここまで進んだので、今週は次にここを形にしましょう」
こうした伝え方ができると、社員の受け止め方は変わります。
経営者の役割は、数字を確認するだけではありません。
会社の空気を作ることも重要な役割です。
経営者の朝の使い方が、会社の一週間を決める
中小企業では、経営者の状態が会社に伝わりやすいです。
経営者が焦っていれば、社員も焦ります。
経営者が目の前のことに追われていれば、会社全体も追われます。
経営者が今週の優先順位を持っていれば、会社の動きも定まりやすくなります。
だからこそ、朝一番の時間を大切にした方がよいのです。
いきなりメールを見る。
いきなり電話対応に入る。
いきなり現場の問題に巻き込まれる。
それも必要な時はあります。
しかし、できるだけ最初に少しだけ時間を取り、
今日やるべきこと。
今週やるべきこと。
月間・年間目標との関係。
社員に伝えるべきこと。
ここを整える。
この習慣があるだけで、会社の動きは変わります。
最後に
経営者が朝一番にするべきことは、難しいことではありません。
今日やることを整える。
今週やることを整える。
月間・年間目標に対する進捗を確認する。
その上で、社員が今週も頑張ろうと思える空気を作る。
これをやるかどうかで、一週間の始まり方は変わります。
目の前の業務に追われるだけの一週間にするのか。
今月、今年の目標につながる一週間にするのか。
その違いは、週明けの朝にあります。
経営者の朝の使い方が、会社の一週間を作ります。
だからこそ、週明けの朝一番は、ただ予定を確認する時間ではなく、会社の動きを整える時間にしてみてください。
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新井 庸支(あらい やすし)
株式会社ホワイトナイト代表。
中小企業専門 経営・マーケティングコンサルタント
約400社の中小企業支援実績をもとに、経営戦略、マーケティング、DX、AI活用、広報戦略など、中小企業のさまざまな課題に対応。経営者の思いや現場の状況を踏まえながら、会社を前に進めるために必要な打ち手を見極め、実行につながる形で提案している。
「会社のことを常に考えている」中小企業経営者のあらゆる思いを理解しながら、熱量は高く、コンサルとしては冷静に、中小企業の成長を達成するプロとしてのスキル・ノウハウを丁寧に提供している。
経営戦略、マーケティング、DX、AI活用、広報戦略まで、中小企業のあらゆる課題を解決に導くプロフェッショナル。
民間コンサルや顧問だけでなく、公益財団法人東京都中小企業振興公社や独立行政法人中小企業基盤整備機構のアドバイザーもつとめている。また、事業承継アドバイザーやウェブコンサルタント系の資格など数多くの資格も保有している。
商工会議所、企業や大学などでのセミナー・講演も多数実施している。

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