明日の戦略をつくる 〜今夜、まず考えるべき3つのステップ
- 新井 庸支

- 10月12日
- 読了時間: 4分

中小企業・小規模事業者向けコンサルタント 株式会社ホワイトナイトの新井 庸支です。
これまで日本全国(外資系企業含)の中小企業・小規模事業者の事業成長の支援を約350社させていだいています。
本日のブログは「明日の戦略をつくる 〜今夜、まず考えるべき3つのステップ」です。経営者にとって、日曜日の夜の過ごし方が大事だという話を書きました。今週は三連休なので明日も休みですがご覧ください。
1. 日曜夜は「戦略の時間」にする
日曜日の夜は、経営者やリーダーにとって最も“静かで、頭を整理しやすい時間帯”です。 週が始まると、目の前の業務に追われ、冷静な意思決定の時間はなかなか取れなくなります。 だからこそ、日曜夜にほんの15分でも「戦略を考える時間」を持つことが、翌週の成果を左右します。
2. ステップ①:タスクをすべて洗い出す
多くの経営者は、週明けに「何から手をつけるか」を曖昧なままスタートしてしまいます。 最初のステップは、頭の中にある全てのタスクを可視化することです。
進行中の案件
顧客対応・社内調整
事業の仕込み
決断を先送りにしている事項
頭の中にある曖昧な「やること」を一度すべて書き出すことで、 優先順位の判断材料が揃い、冷静な意思決定ができるようになります。
3. ステップ②:「最も成果を出す1つ」を決める
すべてのタスクを並べたら、次にやることは 「今週、最もインパクトを出せる1つを決める」 ことです。 10個のタスクすべてを同じ力でこなそうとすると、結果的にどれも中途半端になりがちです。
「売上・成果・次の展開」に最も直結するものはどれか
「後回しにしてはいけない決断」は何か
「ここを動かせば他も連鎖的に進む」というレバーはどこか
経営者の仕事は、タスクをこなすことではなく、流れをつくる意思決定です。 優先順位を一つ決めることで、翌週の動き全体が明確になります。
4. ステップ③:「誰に・何を・どう指示するか」を描く
経営の現場では、意思決定と実行の間に「指示の精度」という壁があります。 日曜夜に決めておくべきは、単なるアクションプランではなく、翌週の初動の絵です。
誰に(担当者・パートナー)
何を(具体的なタスク・成果物)
いつまでに(締切・スケジュール)
さらに、自分自身も
「この1週間で、自分自身はどんな成果を出すのか」
を明確にしておくことで、チーム全体にリズムが生まれます。
5. 私自身の例
株式会社ホワイトナイトでも、毎週この3ステップで週を始めています。 たとえばある週は、、
洗い出し:複数プロジェクトの進行、提案書、PR調整
決定 :主要顧問先のECによる集客強化を最優先に
指示出し:月曜朝に広告担当とPR担当の合同MTGをセット → 即実行
「優先順位を決めて、初動の絵を描いておく」だけで、月曜のスピード感がまったく変わります。
6. 経営者こそ「問い」で自分をマネジメントする
経営者やリーダーには、誰も「次に何をすべきか」を教えてくれません。 だからこそ、自分自身で問いを立て、道筋を描く必要があります。
今週のタスクは何か?
どれが最も成果に繋がるか?
誰に、どう動いてもらうか?
自分は何を成果として出すのか?
この一連の問いが、翌週の成果を左右します。
7. 今日のワーク(今夜5分だけ)
1. スマホのメモやスプレッドシートに、今週のタスクをすべて書き出す
2. 「最も成果を出せる1つ」を決める
3. 週明けに「誰に・何を・どう」指示するかを描く
このシンプルな3ステップが、1週間の成果を大きく変えます。
8. おわりに:「静かな夜」に未来の一手を描く
戦略は、会議室での議論や資料の積み上げから生まれることも多くあります。 チームとの議論や共有は、組織を動かすうえで欠かせない大切なプロセスです。
ただしその前に── 経営者自身が一人で静かに考える時間 があることで、意思決定の軸が明確になり、会議も資料もより生産的なものになります。
ふとした日曜夜の静かな時間は、「未来の一手を自分自身で描く」ための貴重な時間です。大きな戦略は、こうした一人の思考から始まり、組織全体へと広がっていきます。
今週も良い日々になりますように。



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