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執筆者の写真新井 庸支

日本のマーケティング業界の現状とトレンド予測


日本のマーケティング業界の現状とトレンド予測
日本のマーケティング業界の現状とトレンド予測

私は中小企業に特化し、全国各地の中小企業様に、マーケティングの戦略から実行を中心に、経営面まで、経営者の抱える課題全般の解決のサポートをさせていだいています。これまで200社以上のコンサルをさせていただいており、定めたゴールに対する達成度は90%以上を継続しています。


今日のテーマは、「日本のマーケティング業界の現状とトレンド予測」です。特に中小企業に向けた内容になっています。


日本のマーケティング業界の現状とトレンド予測


近年、テクノロジーの進化とコンシューマー行動の変化により、マーケティング業界は急速に変化しています。日本に特化したマーケティング業界の現状とトレンドについてお伝えします。他にも多くのトレンドやイノベーションの切り口もありますが、大きな部分で10に絞り、お伝えします。


1. AIのますますの活用ならびにAIパーソナライゼーション

人工知能(AI)の活用がますます一般的になるでしょう。これまでGoogleなどで検索していた人たちが、公私問わずChatGPTなどで検索するようになったり、画像や動画制作などもAIに任せる機会が急増するものと思われます。また

AIを活用したパーソナライゼーションが進化します。顧客一人ひとりの嗜好や行動パターンを分析し、最適な商品やコンテンツを提案することで、顧客満足度と売上の向上を図ることができるため、利用する企業も増えていくことでしょう。


すでに私のコンサル先の中小企業でもAIを取り入れた施策を進めています。例えばカスタマーサポートをAIチャットボットに置き換えることで人件費を抑制しつつ、日々飛躍的に習得していく専門知識での回答を行うことで顧客満足度が図れるようになっています。


2. サステナビリティ

環境問題への意識が高まる中、サステナブルな製品や取り組みをアピールするマーケティングが注目されています。特に若い世代をターゲットにしたエコフレンドリーな商品開発やキャンペーンが増加しています。


ミニマル志向の高まりなども重なり、パッケージの簡素化や飲料のラベルレスなどデザイン面のほか、コーズリレイテッドマーケティング、食品ロスを防ぐための未利用部の商品化なども増えています。


サステナビリティ要素を付加することで、価格が通常よりも高くなることがあります。より高く支払っても購入してもらえるかどうかなど課題も出て来ています。SDGsがブームやPRの要素で終わらないためにも各所の努力が必要な面もあります。


3. インフルエンサーマーケティングの進化

従来のインフルエンサーマーケティングに加え、マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーの活用が広がっています。より細分化されたターゲット層へのリーチが可能になり、効果的なプロモーションが実現できます。


当社が2022年に立ち上げたマイクロインフルエンサー起用サービス「コヂカラ」も時間とともにお問い合わせ数・ご利用社数が増えています。


4. 5G活用

5G技術の普及により、よりリアルタイムなデータ分析と即時的なマーケティングアクションが可能になります。顧客の行動に合わせた瞬時のプロモーション展開がますます増加するでしょう。エンタメ性という部分においても5Gの普及によって、これまでにないイベントやプロモーションが企画できるようになり、心を動かされる体験機会が増えていくことでしょう。


5. 音声マーケティング

radikoやVoicyのような音声メディアが復権しています。ビジュアルや文字を伴うコンテンツが増えていくにつれ、便利さとは反比例して情報過多による煩雑さも感じる時代です。そして目の疲れなどを感じる人たちも徐々に増えています。こうした中、音声を使ったマーケティングはより一層注目されていくことでしょう。音声メディアの他でも、スマートスピーカーやボイスアシスタントの普及に伴い、音声検索に対応したコンテンツ最適化が重要になっています。今後は自然な会話形式のキーワードを意識したSEO対策も求められていくことでしょう。


6. VR

商品やサービスのバーチャル体験を提供することで、顧客の購買意欲を高める試みが増えています。特に、不動産や旅行業界でのVR活用が注目されています。ソフトだけでなくハード面においては、Apple Vision Proの登場が、この動きを加速させる大きな力になっています。


7. データプライバシーと権利

個人情報保護への関心が高まる中、データの収集・利用に関する透明性の確保が重要になっています。顧客との信頼関係構築のため、プライバシーポリシーの明確化なども強化されていくでしょう。また著作権や肖像権などの権利を厳格に守る姿勢が企業にも人々にも、より一層求められていきます。


8. 動画マーケティングの多様化

短尺動画プラットフォームの人気に伴い、TikTokやInstagram Reelsを活用したマーケティングが増加しています。同時に、ライブストリーミングを活用した即時性のある商品プロモーションも注目を集めています。短尺が支持されるのはSNSだけではありません。ネットドラマ、音楽(サビから入る)など若年層を中心に「短く」という流れはあります。


8. ソーシャルコマース

SNSプラットフォーム上での直接的な商品販売が増加しています。特にInstagramやLINEなどを活用したシームレスな購買体験はこれからますます増えていくことでしょう。これは動画マーケティングの進展、短尺の普及とも関連します。SNSを見た人が、ECサイトに行って購入するよりも、SNSでそのまま購入するほうが、若年層を中心とした消費者の購買行動にフィットしているとも言えるでしょう。


当社にもソーシャルコマースや動画マーケティングの相談・依頼は多数いただきます。中小企業の中には、ホームページ以上にSNSを重視している企業も増えています。また短尺動画も圧倒的に増えており、こちらも制作依頼が急増しています。


10. ブランディング

最後にブランディングです。これは中小企業のトレンドです。デジタルの活用、情報発信の強化などを行う中小企業が増加する中で、ここ1年、当社にも中小企業からブランディングの相談が多々寄せられるようになりました。今後ますますブランディングの有効性と重要性は認知・理解され、ブランディングトレンドは加速していくことでしょう。


まとめ


これらのトレンドは相互に関連し合い、日本のマーケティング業界に大きな変革をもたらしています。企業は、これらのトレンドを自社の戦略に取り入れることで、競争力を高め、顧客との強固な関係を構築することができるでしょう。


トレンドを知り理解することは有効です。ただ、トレンドに振り回されるのではなく、自社の強みや顧客のニーズを十分に理解した上で、適切なトレンドを選択し、効果的に活用することが成功の鍵となります。経営者やマーケティング担当者は、常に最新のトレンドに注目しつつ、自社の目標達成に最適な戦略を柔軟に構築していくことが求められます。


マーケティングの相談はこちらまで

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