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年始に経営者が一番やってはいけないこと

― 焦って動く前に、必ず確認してほしい3つの視点


年が明けると、

毎年のように聞こえてくる言葉があります。


「今年こそは動かないと」

「何か始めなければ」

「このままではまずい気がする」


休み中に数字を見返したり、

去年を振り返ったりする中で、

少しだけ焦りのようなものが芽生える。


経営者であれば、

とても自然な感情だと思います。

ただ、18年以上さまざまな経営者の相談に向き合ってきて、

年始だからこそ、やってはいけない判断があることも、

はっきりしてきました。


今日はその中でも、特に多い3つを整理してお伝えします。



1. 情報を集めすぎること


年始は情報が溢れます。

SNS、YouTube、セミナー案内、成功事例。


「今年はこれが来る」

「このやり方で伸びた」


そんな言葉を見れば見るほど、

自分も何か取り入れなければならない気がしてきます。


ただ、ここで起きがちなのは

判断の材料が増えすぎて、決められなくなることです。


情報が足りないのではなく、

すでに“過剰”になっているケースは少なくありません。


必要なのは新しい情報よりも、

「今の自社にとって、何が関係ないか」を

見極めることです。



2. 何かを始める前に「やめること」を決めないこと


「今年はこれをやる」

という話はよく聞きます。


一方で、

「今年はこれをやらない」

という話は、ほとんど出てきません。


ところが実際には、

多くの経営者が

去年のやり方を抱えたまま、

新しいことを足そうとします。


その結果、


  • 忙しさは増える

  • 判断は遅くなる

  • 重要なことに時間が使えなくなる


という悪循環に入っていきます。


年始に一度立ち止まって考えてほしいのは、


「今年、惰性で続けていることは何か」

「本当は、もう役割を終えているものは何か」


という問いです。


始める前に、やめる。

これは遠回りに見えて、

実は一番早い整理です。



3. 相談せずに、一人で決め切ろうとすること


経営者は、

最終的に決める立場です。


だからこそ、

「自分で答えを出さなければ」

と思いがちです。


ただ、

年始の判断ほど

一人で考えるには情報も感情も混ざりやすい時期はありません。


これまで多くの経営者と話してきましたが、

判断が止まるときの共通点はシンプルです。


  • 正解が2つ以上ある

  • どちらも間違いではなさそう

  • だから決められない


この状態で必要なのは、

「正解を教えてくれる人」ではありません。


状況を整理し、

選択肢を並べ、

どこで覚悟を決めるのかを一緒に確認してくれる存在です。


相談することは、

弱さではありません。

むしろ、判断を前に進めるための技術です。



動くな、という話ではありません


誤解してほしくないのは、

「年始は動くな」

という話ではないことです。


ただ、

焦りをそのまま行動に変えると、

判断は雑になります。


一度立ち止まり、


  • 情報は足りているか

  • やめることは決まっているか

  • 一人で抱え込んでいないか


この3点だけ確認してから動く。


それだけで、

1年の重さはかなり変わります。



経営者のみなさまへ


年始は、

勢いで走り出す人も多い時期です。


だからこそ、

静かに足元を確認している人の判断は、

あとから効いてきます。


このテーマについては、

また別の切り口でも書いていく予定です。


焦りを感じている今だからこそ、

少しだけ、立ち止まる時間を持ってみてください。


もし今、

何をやるかより「何を決めるべきか」で止まっているなら、

一度だけ、状況を整理する時間を取っています。












株式会社ホワイトナイト

代表取締役 新井 庸支

経営者の迷いを構造に変え、判断を前に進める専門家。

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