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売上を伸ばしたいなら、一度売上から離れて考える。中小企業経営者に必要な俯瞰の視点

中小企業特化の経営・マーケティングコンサルタント、株式会社ホワイトナイトの新井です。


経営をしていると、常に数字のことが頭にあります。


これは当然のことです。


・売上

・利益

・営業数字

・在庫状況

・資金繰り


こうした数字を見ながら、日々経営していくことは、中小企業において非常に重要です。


月次で数字を確認する。営業であれば週次で進捗を見る。


数字を大事にすることは経営の基本です。



ただ、売上を伸ばしたいときほど、一度立ち止まる視点も中小企業経営者には必要


一方で、


売上を伸ばしたい。もっと成長したい。


そう思えば思うほど、目の前の数字ばかりを追いかけてしまうことがあります。もちろん、それ自体は悪いことではありません。


ただ、経営には時々、


一度売上から少し離れて、会社全体を俯瞰して見る時間


も必要です。


なぜなら、売上は結果であり、その背景には必ず「企業価値」があるからです。



企業の価値は数字だけで出来るものでもない


企業価値というと、


・利益

・売上規模

・財務内容


がすぐに思い浮かぶ経営者も少なくないでしょう。もちろん、それらも重要です。ただ、中小企業がそれらを達成するためには、それだけを考えているとかえって足が重くなることもあります。


・社員が楽しそうに、前向きに働けているか

・取引先から信頼されているか

・理念やビジョンは社内に浸透しているか

・新しい挑戦ができる空気があるか

・社員と経営者に心理的な距離がないか

・社員が家族などに誇りをもって語ってくれる会社であるか


こうしたものも、すべて企業価値に繋がってきます。


そして実際には、こうした数字に見えにくい部分が、長期的な売上や利益を支える土台の一部になっているのです。



PLだけでなく、BSの視点を持つ


中小企業経営では、どうしてもPL(損益計算書)的な視点になりがちです。


・今月の売上

・今月の利益

・今期の数字


これは重要です。


ただ、それだけではなく、


BS(貸借対照表)的な視点も必要です。


これは単なる会計の話ではありません。


「会社に何が積み上がっているのか」


を見る視点です。長期的な立場、俯瞰的な立場で経営を考えられているかどうかということです。



「近くを見る視点」と「広く見る視点」


経営者には、目の前の数字を細かく見る視点が必要です。ただ同時に、「この会社は、どんな価値が積み上がっているのか、どんな価値を積み上げていくのか、価値をどうやって積み上げていくのか」を広く俯瞰して見る視点も必要になります。


近くを細かく見る。

遠くを広く見る。


特に、中小企業経営者は、1日1日、全力で仕事をしているからこそ、どうしても近くを身がちになりますが、会社を成長させるためには、この両方を行き来することが、これからの中小企業経営ではますます重要になります。



肩の力を抜く時間を、あえて作る


もう一つ大事なことがあります。


それは


「ずっと気を張り続けないこと」


です。


経営者は責任感が強い方ほど、常に考え続けています。しかし、考え続けている状態では、視野が狭くなることがあります。だからこそ、あえて肩の力を抜く時間を作る。これは、経営において非常に重要です。


例えば、


・一人で喫茶店に行く

・散歩をする

・ホテルに一泊して考える

・移動時間にスマホを見ない

・自然の多い場所へ行く

・予定を詰め込まない日を作る


こうしたことでも構いません。


重要なのは、「目先の数字やタスクから、一度頭を離すこと」です。すると、不思議と、


・本当に重要なこと

・優先順位

・会社の方向性


がクリアに見えてくることもあります。



一人で考えすぎないことも重要


一方で、経営者が一人で考え続けると、独りよがりになってしまう現実も見てきました。そうならないように、


自分で考えたことを外にぶつけること


この機会もあった方が良いよいでしょう。


・役員

・幹部

・顧問

・コンサルタント


単に否定したり、評論家にならない人で信頼できる人が良いです。責任を負うのは経営者ですので、ディスカッションではありません。自分の視点におかしなところがないか、適切な角度で率直に言ってくれ、口の固い人が良いのです。


経営者が考えを言葉にし、


・違和感はないか

・抜け漏れはないか

・現実的か


を確認する。


このプロセスは非常に重要です。


実際、私もコンサル先の中小企業経営者の方とお話ししていると、プロジェクトの話だけでなく、こうした経営の話や壁打ちも出てきます。


「ずっと頭の中で考えていたことを、話したことで整理できた」

「何を優先すべきか見えた」

「モヤモヤしていたものが言語化された」


経営者からこう言っていただけるケースは少なくありません。


特に経営者は、社内では本音を言いづらいこともあります。社外の立場だからこそ、経営者が話しやすいという面があると言われることも少なくありません。



最後に


売上や利益を見ることは、もちろん重要です。


ただ、本当に強い会社は、数字だけではなく、


・人

・信頼

・文化

・理念

・関係性


こうしたものを積み上げています。そして、この積み上げのために、経営者は、一度売上から少し離れて、会社そのものの価値を見直してみる時間を作っている。少し肩の力を抜いて、俯瞰して考える時間を持つ。その視点が、結果として次の成長につながっていくのです。


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新井 庸支(あらい やすし)

株式会社ホワイトナイト代表。

370社以上の中小企業支援実績、契約企業の90%以上の業績を向上させたという実績を背景に、「中小企業の課題であれば、どんなことでも必ず明確な答えを出す」という強い自信と信念と方法を持つ。


「この会社をなんとかする」という経営者と同じ熱量で向き合い、経営戦略、マーケティング、DX、AI活用、広報戦略を指し示すプロフェッショナル。民間だけでなく行政関係のアドバイザーを務めるほか、事業承継アドバイザー資格をはじめ多くの資格も保有している。

また、公的機関や大学での教育活動も精力的に行う。




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