こんにちは。マーケティング・経営コンサルタントの新井です。
私は中小企業に特化し、全国各地の中小企業様に、マーケティングの戦略から実行を中心に、経営面まで、経営者の抱える課題全般の解決のサポートをさせていだいています。これまで200社以上のコンサルをさせていただいており、定めたゴールに対する達成度は90%以上を継続しています。
今回のテーマは「中小企業の成長戦略: 企業アライアンスと産学連携の活用」です。
中小企業の成長戦略: 企業アライアンスと産学連携の活用
企業が持続的な成長のための戦略を考える際、自社のリソースだけで考えるのではなく、必要に応じて外部との連携を考えることも有効です。特に中小企業の場合、人材や資金のリソース面から、自社でとれる戦術が限定されてしまうことも現実にはあります。そのため、外部との連携を模索することは、より有効だと言えます。
今回は外部連携の主要なやり方として、企業アライアンスと産学連携を挙げます。それぞれが効果を発揮するケースと具体的方法について解説していきます。
企業アライアンスがもたらすメリットとアライアンス先の探し方
技術革新: 自社にない技術を持つ企業と連携し、補完的な役割を担ってもらうことで、革新的な製品開発が可能になります。
新市場への参入: 異なる業種の企業と提携し、お互いの強みを活かして新たな市場に挑戦できます。
コスト削減: 共同購入や設備の共同利用により、経費削減が可能になります。
販路拡大: アライアンス先のネットワークを活用することで、自社商品の販売拡大に、新規顧客の獲得につなげることが可能です。
具体的にアライアンス先を探すには、以下のような方法があります。
経営者はつねにアンテナを立てておくことが必要です。アンテナを立てておけば、一つ一つの出会いから、自社にあったアライアンス先候補に出会うこともあります。ただセレンディピティを待っているだけではアライアンス先が見つけられないこともありますので、以下のような方法もあります。
業界団体や商工会議所のネットワーキングイベントに参加
オンライン企業マッチングに参加
コンサルタントや顧問による、信頼できるアライアンス先の紹介
産学連携がもたらすメリットとアライアンス先の探し方
産学連携の場合は、以下のような面でメリットがもたらされます。
研究開発: 自社と関連する研究をしている大学・研究室とのアライアンス。研究内容を活用した製品やサービスの高度化を図ったり、共同研究の実施。
人材育成: 専門知識を持つ教授陣による企業への教育により、企業の技術力を向上させます。
ブランド力向上: 大学との共同研究は、消費者、取引先、メディアへの企業の信頼性向上につながります。
補助金獲得: 産学連携プロジェクトにより、政府等の支援が受けやすくなります。
具体的にアライアンス先を探すには、以下のような方法があります。
産学連携フォーラムやセミナーへの参加
大学への相談
大学発スタートアップ企業との協業
インターンシップ制度の活用
企業アライアンス、産学連携の成功のポイント
明確な目標設定: 連携の目的と目標を具体化し、企業だけでなく学校の双方にメリットがあることを確認すること。
適切なパートナー選定: 提携の主旨に沿っているか、企業文化や価値観の共有ができるかなど、アライアンス選定は慎重に行うこと。
信頼関係の構築: 定期的な情報交換と進捗確認を行い、信頼関係を構築すること。そのためのコミュニケーションにも疎かにしないこと。
権利関係の取り決め:研究成果の帰属など各種権利関係は事前に取り決めを明確にしておくこと
まとめ
企業アライアンスや産学連携は、中小企業が限られたリソースを最大限に活用し、競争力を高める有効な手段です。ただアライアンスすることありきでは失敗します。自社にとってはもちろん、相手方にも明確なメリットがあることが成功の必須条件です。
まずは、自社の強みと弱みを正確に把握し、パートナーシップを組むべき最適な相手がどこなのかをまず探しましょう。そして目標と計画を立て、コミュニケーションをよく取りながら、スケジュールに沿って進めていくと、良い結果に結びついていくことでしょう。
最後になりますが、当社でもアライアンスを進める業務をコンサルティング業の中で行っています。また大学や専門学校との産学連携やコラボレーションも手がけています。ご相談はウェブサイトからお気軽にいただければと思います。
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