中小企業が基準とルールを作ると得られる8つのメリット
こんにちは。マーケティング・経営コンサルタントの新井です。
私は中小企業に特化し、全国各地の中小企業様に、マーケティングの戦略から実行を中心に、経営面まで、経営者の抱える課題全般の解決のサポートをさせていだいています。これまで200社以上のコンサルをさせていただいており、定めたゴールに対する達成度は90%以上を継続しています。
今日のテーマは「中小企業が基準とルールを作ると得られる8つのメリット」です。
中小企業が飛躍するためには、できるだけ仕事の基準やルールを作る方が望ましいです。今回は、なぜ中小企業が仕事の基準とルールを持った時のメリットをお伝えします。
個人事業・家業から事業への飛躍に不可欠な「基準」と「ルール」
基準やルールを作ることも、運用することも労力がかかるものです。毎日が忙しい中小企業の場合、すぐに売上や利益につながりにくい「仕組み作り」は、つい後回しにしてしまいがちです。経営者がプレイングマネージャーとして活躍していたり、ある優秀な社員が秀でていることで、会社がうまくいっている中小企業は少なくないでしょう。ただ、人に頼っていると、あるレベルで会社の成長がとまってしまったり、優秀な社員の退職で業績が悪化していくという状況に陥ります。個人事業・家業から事業へ飛躍させるためには、人に仕事をつけるのではなく、仕事に人をつける形に、仕組みを変えていくことが必要です。その一つがマニュアルです。マニュアルを個性をなくしてしまうというネガティブな意味合いで捉える人もいますが、企業経営に関してはそうではありません。誰がやっても一定レベル以上の仕事ができるようにするために有効な施策なのです。そして、マニュアルとともに整えて欲しいのが、基準やルール作りです。今回は「中小企業が仕事において基準とルールを作った方が良い8つのメリット」をお伝えしていきます。
基準とルールがもたらす8つのメリット
① 一貫性の確保
業務プロセスの標準化
製品やサービスの品質の均一化
② 効率向上
無駄な作業の削減
意思決定プロセスの迅速化
新入社員の教育・トレーニングの効率化
③ リスク管理力向上
法令遵守(コンプライアンス)の徹底
事故や不正行為の防止
リスク発生時の迅速な対応
④ 従業員の働きやすさ向上
期待される行動や成果がわかりやすい
失敗した時に納得しやすく反省しやすい
何をどうすれば良いのかがシンプルなためモチベーションが上がる
⑤ 顧客満足度の向上
サービス品質の安定化
クレーム対応の統一
⑥ ブランドイメージの確立
従業員の言動がブレない
企業の背骨が出来るのでブランドの軸の部分にも好影響
⑦ 透明性・公平性の確保
感情や忖度で左右されない人事評価
感情や忖度で左右されない業績評価
⑧ コスト削減
ミスや手戻りの減少
リソースの最適配分
まとめ
基準とルールは、社員に「仕事のわかりやすさ」と「機会の公平性」をもたらし、業務の効率向上をもたらします。それは社員全体のの仕事力をアップさせます。その結果、人が増えて、組織が大きくなっていっても、整えられた仕組みがあるので、歪みが起きにくく、持続的な成長に繋がるのです。ただし気をつけなければならないのは、過度に厳格なルールは組織や個人の柔軟性を損なう可能性があるため、適切なバランスを取ることも重要です。
なお基準とルールは新規事業立ち上げに際して、特に重要な意味を持ちます。こちらは後日あらためてブログで展開いたします。
当社は、企業の設立から組織作りやチームビルディングについても手がけた経験がいくつかあります。0→1、1→50人という組織作りを自社だけでなく、クライアントでも手がけていますので、基準やルール作りに悩まれる中小企業の経営者の方はぜひご相談ください。事業が停滞しているなと感じた時がポイントです。
Comments