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執筆者の写真新井 庸支

中小企業がクリエイティブや広告提案を判断するために必要なスキルとは?


こんにちは。

マーケティング・経営コンサルタントの新井です。

当社は中小企業に特化し、マーケティングの戦略から実行までを中心に事業を展開しています。


今回のテーマは「中小企業がクリエイティブや広告提案を判断するために必要なスキルとは?」です。広告会社、デザイン会社、印刷会社などからクリエイティブの提案を受けることはあると思います。その際にどのデザインやどのコピーを選べば良いのか、またさらにブラッシュアップしてもらうためにはどんな指示を出せば良いのか、迷われる方もいると思います。今日は、こうした提案をどのように判断すれば良いのかという点で進めていきます。


クライアントの判断がブレるとことによって生まれるマイナス

クリエイティブや広告というものは、誰でも意見を言いやすいものです。数学のように誰がやっても同じ答えが出るものではなく、感覚で答えを変えてしまえるものだからです。


実際、感覚で答えが変わるということはよくあります。一番良い例が、経営者と現場のズレです。現場がオリエンし出てきた提案物に対して、経営者が全く違うことを言うケースです。別のケースでは「提案物を見てみんなで決めよう」というケースもあります。参加を求められた人たちは前後の状況をまったくわかりませんから、感覚で思い思いの意見を言います。そこから吸い上げられた意見はオリエンとは全く違うということは往々にしてあります。


こうしたことが起きると、提案を行う側にとっては、依頼主のオリエンに基づき提案したものが、まったく予想しない理由でNGになるわけですから、がっくりしてしまうわけです。もう少し客観的に言えば、費やした時間と労力が無駄になります。モチベーション、時間、労力が無駄になるのです。一方、依頼主である企業に視点を移してみると、提案側にしても、納期が決まっているものであれば、スケジュールがズレたり、追加作業が増えることで時間と労力が必要以上にかかったりすることになります。提案側・依頼側の双方にマイナスになってしまうのです。

判断基準のルールブック=オリエン

こうした無駄な状況を生まないために、重要なことはオリエンをしっかり作ることです。オリエンでもっとも重要な点は以下になります。


  • ゴール(できれば数字で判断できるもの)

  • 実施の目的(なんのために制作をするのか)

  • ターゲット(誰に伝えたいのか)

  • 伝えたいこと(何を伝えたいのか。商品・サービス・イベント他)

  • スケジュール(いつまでに完成させる必要があるのか)


これらに加え、できるだけ「予算」を決めておくと望ましいです。


こうしたオリエン(指示書)をしっかり作ることがまず重要です。そして、このオリエンを、提案を受けた時の判断基準にするために、提案を受ける人だけでなく、決定に関わる人全員にはオリエン前に了承を得ておく必要があります。中小企業の場合、最終決定権者は経営者であることが多いですから、オリエンは経営者にも必ず見せておくことが重要です。


オリエンシートを作成するメリット

オリエンシートを作成するメリットは、判断基準ができることで決定がブレなくなることです。その結果、無駄な労力・時間がなくなります。無駄な作業がなくなるので、オリエンを作成する担当者も、提案する外部業者も気持ちよく仕事ができるようになり、より一層、企業のために力になろうというメンタルにもなるでしょう。


もう一つメリットをあげます。それはオリエンシートを作成する人のスキルアップです。オリエンシートを書くためには、経営やマーケティングの戦略も少なからず知っておいたほうが良いです。またシートを書く際にSWOT分析や4Pや3Cといったフレームワークで考える習慣がつくので、作成すればするほど力がついていきます。

まとめ

オリエンを作成することは、最初は大変な事かもしれません。時間や労力もかかります。しかし、オリエンがしっかりできるようになれば、関係者全員にとってプラスになります。またこれまで200社以上の中小企業のコンサルをする中で、最初からオリエンがしっかりできる企業は少ないですが、オリエンの作成がしっかりとできるようになった企業ほど、成長しているケースも多いのです。


ぜひオリエンの作成に取り組んでみてください。

もし最初はレクチャーが欲しい、正しいかどうか確認しながら作りたいという中小企業の方はお気軽にご連絡ください。オリエンシート作成のレクチャーと支援をさせていただきます。


中小企業特化 マーケティング・経営コンサルタント

株式会社ホワイトナイト

新井 庸支

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