
リーダーが示すべき「希望」の力
昨今の経済・政治状況は不安定な状況が続いています。経営環境に関しても、かつてないほどの不確実性に満ちています。パンデミック、地政学的リスク、急速なテクノロジーの進化、ビジネスモデルの変化—こうした変化の波は、企業と従業員の双方に大きな不安をもたらしています。当社はコンサルタントとして300社以上の顧問・コンサルを行い、その倍以上の企業を見てきた経験から、こうした時代だからこそ、リーダーが示す「希望」の重要性が増していると確信しています。
「希望=楽観」ではない
希望は、単なる楽観主義とは異なります。それは、現実を直視しながらも、そこから抜け出す道筋があると信じる力です。私が関わった企業の中で、厳しい状況を乗り越えて成長を遂げた組織に共通していたのは、現実を直視できているリーダーが部下やスタッフへ明確に明るい希望を示し続けたことでした。
具体的には、以下の3つの要素が重要です。まず、現状を正確に認識すること。状況次第で状況をオープンにするケースもあります。次に、それらの課題を乗り越えた先にある希望ある状況を示すこと。そして最も重要なのは、その未来に向かって進むために、現実的にできる小さな一歩目を提示し、行動に対して評価し、モチベーションを高めていくことです。
最初の一歩がたとえ小さな一歩であっても、それが確実に前進していると実感できれば、人々は希望を持ち続けることができます。コンサル先のある製造業の経営者は、どんな状況においても、毎週の朝礼でこうしたことを伝え続けました。その積み重ねにより、従業員のモチベーションが上がり「私たちもやろう」という自信となり業績向上につながったのです。
現代のビジョン経営が重視されるのも、こうした文脈で理解できる部分は少なくないと思います。不確実な時代において、組織の向かうべき方向を示し、そこに至る道筋を描くことは、希望を生み出す具体的な手法となっています。
リーダーの役割は、単なる経営指標の達成だけではありません。組織の中に希望という光を灯し続け、それを現実のものとしていく—それこそが、現代のリーダーに求められる本質的な役割なのです。
リーダー力を高めるということ
このような時代だからこそ、リーダーの力が重要になります。実際にリーダー力を高めるための経営者向け3ヶ月プログラムを当社は持っています。ご興味ある方は、当社ホームページのお問い合わせボタン、もしくはこちらから「リーダー研修」とお書きの上お問い合わせください。まずはご説明させていただきます。
では、リーダーのみなさん「希望の光」を照らし続けていきましょう。
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